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【通貨】今日の為替市場ポイント:北朝鮮情勢を引き続き注視へ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

15日のドル・円相場は、東京市場では109円61銭から110円48銭で推移。欧米市場でドル・円は110円85銭まで一段高となり、110円69銭で取引を終えた。

本日16日のドル・円は、主に110円後半で底堅く推移か。日経平均株価の動向が有力な手掛かり材料になりそうだが、北朝鮮情勢に対する市場の関心は引き続き高いとみられる。

海外市場では良好な内容の米経済指標を背景に米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げに対する思惑が強まり、ドル買いが強まった。7月の米小売売上高は前月比0.6%増、 変動の激しい自動車・同部品ディーラーを除くと0.5%増といずれも市場予想を上回った。また、8月のニューヨーク州製造業景況指数は25.2と7月(9.8)から大幅に改善し、2014年9月以来約3年ぶりの高水準。米長期金利の上昇もドル買いの支援材料となった。

北朝鮮情勢をめぐるリスク回避の動きは一服したとの見方が広がっている。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は15日にグアムへのミサイル発射計画について「決定を下す前に、もう少し米国の行動を注視する」との慎重な姿勢が報じられた。米朝軍事衝突に対する市場の懸念は一旦後退したが、米韓による朝鮮半島での合同軍事演習の開始を21日に控えており、市場では地政学的リスク増大を引き続き警戒する声も聞こえる。

《HT》

 提供:フィスコ

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