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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~まずはマド埋めとなる19660円辺りを意識

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:まずはマド埋めとなる19660円辺りを意識
■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の買い越し
■前場の注目材料:富士フイルム、最高益、和光純薬連結で評価益


■まずはマド埋めとなる19660円辺りを意識

15日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行で始まろう。14日の米国市場は、北朝鮮情勢の緊張緩和が好感され、半導体・半導体製造装置や銀行を中心に上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の19585円となり、これにサヤ寄せする格好となろう。円相場は1ドル109円70銭辺りと、前日から50銭程度円安に振れていることも手掛かりになりそうだ。

もっとも、北朝鮮の地政学リスクが払拭された訳ではなく、15日がXデーとの見方もされるなか、積極的な売買は手控えられよう。米ハイテク株の上昇がセンチメントを若干明るくさせようが、夏季休暇シーズンで参加者が限られていることもあり、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が続くことになりそうだ。

日経平均はマドを空けての下落となり、5月半ば以来の安値水準をつけている。ボリンジャーバンドでは-4σ水準まで下げてきており、売られ過ぎが意識されるため、ここから売り込む流れにもなりづらいであろう。米国が落ち着きをみせたこともあり、まずは自律反発が試されるところである。心理的にはマド埋めとなる19660円辺りを意識しておきたい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り870万株、買い980万株、差し引き110万株の買い越しとの観測。

08月07日(月):130万株の買い越し
08月08日(火):10万株の売り越し
08月09日(水):870万株の買い越し
08月10日(木):50万株の売り越し
08月14日(月):60万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21993.71、+135.39)北朝鮮情勢の緊張緩和
・ナスダックは上昇(6340.23、+83.68)
・半導体SOX指数は上昇、エヌビディアが7%超の大幅反発
・好業績銘柄への物色意欲強い
・相対的な日本株の出遅れ感
・シカゴ日経225先物(19585、+55)
・4-6月期GDP、6四半期連続増

・昭和シエル石油<5002>、ガソリンも値引き、首都圏外で電力小売り
・富士フイルム<4901>、最高益、和光純薬連結で評価益
・出光興産<5019>など4社、業績回復、石油再編、消える安売り
・オンキヨー<6628>、車業界と提携、AIスピーカー車にも
・トヨタ自<7203>部品価格引き下げ、今年度下期、上期と同水準の1%未満に
・NTTドコモ<9437>航空機内「Wi-Fi」、高速化の実験成功


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  営業毎旬報告(8月10日現在、日本銀行)

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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