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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ヒーハイスト <日足> 「株探」多機能チャートより

■ヒーハイスト <6433>  362円 (+80円、+28.4%) ストップ高

 ヒーハイスト精工 <6433> [JQ]がストップ高。同社は10日取引終了後に、18年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は1億4600万円(前年同期比5.4倍)となり、上半期計画6800万円を超過した。売上高は7億4500万円(同68.5%増)で着地。主力製品の直動機器が産業用機械業界および民生向けに伸びたほか、精密部品加工やユニット製品も順調に推移した。

■アエリア <3758>  2,593円 (+500円、+23.9%) ストップ高

 アエリア <3758> [JQ] がストップ高。同社は14日午後に業績修正を発表。17年12月期の連結経常利益を従来予想の18億円→36億円に2.0倍上方修正し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。1月に配信開始したスマートフォン向けゲーム「A3!(エースリー)」が好調で、課金収入が想定以上に伸びることが収益を押し上げる。同タイトルは6月に350 万ダウンロードを突破、7月には東名阪の民放キー局でのテレビCMを開始し、さらなる認知度の向上を目指している。

■石川製 <6208>  1,725円 (+300円、+21.1%) ストップ高

 防衛関連株が軒並み高。石川製作所 <6208> がストップ高に買われたほか、豊和工業 <6203> や日本アビオニクス <6946> [東証2]、重松製作所 <7980> [JQ]、東京計器 <7721> などが値を上げた。北朝鮮情勢の緊迫化を受け、防衛関連株を物色する動きが続いた。先週末の米国市場で、ロッキード・マーチンンやレイセオンといった航空防衛関連株が上昇したことも買い材料視された。

■エヌジェイ <9421>  3,110円 (+500円、+19.2%) ストップ高

 エヌジェイホールディングス <9421> [JQ] がストップ高。10日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が1.6億円の黒字(前年同期は1.7億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。ゲーム運営案件が順調に推移し、ロイヤリティ収入が伸びたうえ、複数重なった納品案件の開発が順調に進み、ゲーム事業の営業損益が前年同期の5600万円の赤字から2億3000万円の黒字に急浮上したことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同損益を従来予想の2.3億円の黒字→3.9億円の黒字(前期は3.6億円の赤字)に69.6%上方修正した。

■PCデポ <7618>  715円 (+98円、+15.9%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率3位。ピーシーデポコーポレーション <7618> が一時ストップ高の717円まで買われた。10日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を150万株(発行済み株数の2.91%)、または10億円としており、取得期間は8月14日から10月31日までとしている。同時に発表した第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高107億1300万円(前年同期比15.0%減)、営業利益5億8500万円(同56.5%減)、純利益4億1500万円(同55.3%減)だった。前年同期にウィンドウズ10無償アップグレード前のサポート需要や買い替え需要などがあった反動で売上高が減少したことに加えて、サービス一体型商品の商品ラインアップを前期より大幅縮小したことなどが響いた。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高466億円(前期比0.4%増)、営業利益24億2000万円(同28.9%減)、純利益16億5000万円(同27.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■ネクソン <3659>  2,526円 (+315円、+14.3%)

 東証1部の上昇率5位。ネクソン <3659> が急反騰し、上場来高値を更新した。同社は10日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年12月期上期(1-6月)の連結税引き前利益が前年同期比6.0倍の469億円に急拡大し、従来予想の385億円(予想レンジ中値)を上回って着地したことが買い材料視された。9周年アニバーサリーアップデートなどが奏功し、中国でPCオンラインゲーム「アラド戦記」の売上収益が想定を上回ったことが寄与。対ドルで韓国ウォン安が進み、為替差益50.9億円が発生したことも利益を大きく押し上げた。

■Jトラスト <8508>  965円 (+110円、+12.9%)

 Jトラスト <8508> [東証2]が続急騰。同社は10日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算を発表した。営業収益は203億5200万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は25億7400万円(同2.9倍)、最終損益は17億7900万円の黒字(同9億6800万円の赤字)だった。信用保証中心の国内で保証提携先金融機関が増加しているのに加え、インドネシアでも同社のグループ企業が農機具やオートバイの購入者、さらにはマイクロファイナンスの資金需要者に対し、顧客獲得、審査、回収などを積極的に行い、融資残高を着実に積み上げている。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は営業収益894億9000万円、営業利益100億5800万円、最終利益81億3700万円を見込んでいる。

■コスモHD <5021>  2,169円 (+215円、+11.0%)

 東証1部の上昇率7位。コスモエネルギーホールディングス <5021> が5連騰。同社は10日大引け後(17:00)に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は45%増益・上期計画を超過」が好感された。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比45.1%増の150億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の95億円に対する進捗率が158.1%とすでに上回り、さらに5年平均の45.1%も超えた。

■アカツキ <3932>  10,730円 (+1,010円、+10.4%)

 アカツキ <3932> [東証M]が急反騰。同社は10日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の22.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。イベント効果が奏功し国内外で利用者が拡大した「ドラゴンボールZドッカンバトル」をはじめ、既存タイトルの課金収入が大きく伸びたことが寄与。

■ヨロズ <7294>  2,043円 (+167円、+8.9%)

 東証1部の上昇率9位。ヨロズ <7294> が急反発し、年初来高値を更新した。10日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が17.4億円の黒字(前年同期は3.9億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。主要顧客である日産自動車の新車効果でサスペンションなど自動車部品の販売が伸びたことが寄与。円安進行で為替差損益が改善したことも黒字転換に大きく貢献した。上期計画の19億円に対する進捗率は92.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■DNC <4246>  1,804円 (+121円、+7.2%)

 自動車樹脂部品などを手掛けるダイキョーニシカワ <4246> が4日ぶり急反発で、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の153億円から156億円(前期比8.5%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も1600億円から1620億円(同4.1%増)に増額修正。主要販売先の生産増に伴う製品売り上げの拡大や、コスト低減活動などの効果を見込んでいる。

■大幸薬品 <4574>  2,402円 (+160円、+7.1%)

 大幸薬品 <4574> が続急伸。10日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が1.2億円の黒字(前年同期は0.9億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。前年同期に高水準だった国内医薬品の在庫が正常化したうえ、新製品「正露丸クイックC」の販売開始も寄与し、医薬品事業の収益が急拡大した。円安による為替差損の減少なども黒字浮上に貢献した。

■LINK&M <2170>  780円 (+51円、+7.0%)

 リンクアンドモチベーション <2170> が3日ぶり急反発。同社は10日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。「今期最終を5%上方修正、配当も0.2円増額」が好感された。17年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比4.2%増の10.1億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の6円→6.2円(前期は5.3円)に増額修正した。

■石原産業 <4028>  1,303円 (+83円、+6.8%)

 石原産業 <4028> が急伸し、年初来高値を更新した。10日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が9億円の黒字(前年同期は7.1億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。酸化チタンや電子部品向け機能材料などの販売が好調だった無機化学事業が収益を牽引した。円安進行で為替差損益が前年同期の差損10.1億円から差益1.7億円に急改善したことも黒字浮上に大きく貢献した。業績好調に伴い、上期の同損益を従来予想の19億円の赤字→8億円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

■物語コーポ <3097>  6,200円 (+360円、+6.2%)

 物語コーポレーション <3097> が急伸。同社は10日大引け後(15:00)に決算を発表。「今期経常は21%増で13期連続最高益、10円増配へ」が好感された。17年6月期の連結経常利益は前の期比16.6%増の30.5億円になり、18年6月期も前期比21.1%増の37億円に伸びを見込み、13期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。15期連続増収、13期連続増益になる。

■リクルート <6098>  2,022円 (+91円、+4.7%)

 リクルートホールディングス <6098> が大幅続伸。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高5243億9600万円(前年同期比19.6%増)、営業利益563億2600万円(同12.6%増)、純利益402億1900万円(同15.6%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。人手不足を追い風に国内の人材派遣事業が伸長したことに加えて、前期に買収したオランダの人材派遣会社USGピープル社の業績が期首から寄与したことが寄与した。また、求人情報専門検索エンジンサイト「Indeed」HRテクノロジー事業が引き続き好調だったことも貢献した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高2兆840億円(前期比7.3%増)、営業利益1855億円(同4.1%減)、純利益1220億円(同10.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■フューチャー <4722>  974円 (+37円、+4.0%)

 フューチャー <4722> が続伸。14日、エービーシー・マート <2670> の海外仕入・卸売業務を支える基幹システムを6月末にAmazon Web Services(AWS)上に全面移行したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。フューチャーでは14年11月、ABCマートの国内の店舗・小売業務を支える基幹システム「ABC-Mart Retail System」をAWS上に移行しているが、今回、海外仕入・卸売業務を支える基幹システムを移行することで、ABCマートの国内ビジネスを担う全基幹システムのクラウド化を完了させたことになる。これにより、高品質で変化への強い対応力を備えたIT基盤を構築したほか、ABCマートのITインフラ全体を最適化したことで、IT基盤コストの約30%圧縮とシステム品質の強化を同時に実現したとしており、今後の受注活動への貢献が期待されている。

■富機製 <6134>  1,850円 (+69円、+3.9%)

 富士機械製造 <6134> が反発、年初来高値を更新した。10日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比77.7%増の54.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォンや自動車関連などの旺盛な設備投資需要を背景に、主力の電子部品実装ロボットの販売が大きく伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の140億円→166億円に18.6%上方修正。増益率が37.3%増→62.7%増に拡大する見通しとなった。

■リミックス <3825>  1,189円 (+31円、+2.7%)

 リミックスポイント <3825> [東証2] が4日続伸。10日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が1億4800万円の黒字(前年同期非連結は6300万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。仮想通貨取引所を運営する子会社ビットポイント・ジャパンが口座開設数を堅調に伸ばし、金融関連事業の営業損益が2億1800万円の黒字となったことが寄与。上期計画の1億4500万円の赤字をすでに上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■サイバー <4751>  3,595円 (+55円、+1.6%)

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は10日、日経平均株価の定期入れ替えの予想を発表した。同証券では、新規採用銘柄としてサイバーエージェント <4751> と日本郵政 <6178> を予想。リクルートホールディングス <6098> を予備候補とした。除外銘柄は北越紀州製紙 <3865> と明電舎 <6508> を見込んでいる。定期入れ替えに伴うリバランスは9月29日の大引けで行われる見通しだ。

■T-BASE <3415>  5,920円 (+70円、+1.2%)

 TOKYO BASE <3415> が続伸し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が10日付で投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を4100円から6300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。ブランド取得や外部ブランドのEC受託運営、香港第1号店の成功(2号店として11月にUNITED TOKYOオープン)など、中期事業戦略が実行されている点を評価しているほか、同社の差別化されたビジネスモデルによる中期成長力にも期待としている。また、18年2月期の営業利益予想を18億円から21億円へ、19年2月期を同26億円から31億円へ上方修正している。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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