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【市況】26日の香港市場概況:ハンセン0.3%高と3日続伸、資源株の上げ目立つ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

26日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数は前日比88.97ポイント(0.33%)高の26941.02ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成されるH株指数が48.76ポイント(0.45%)高の10831.50ポイントと反発した。ハンセン指数は約2年1カ月ぶりの高値水準を切り上げている。売買代金は862億9300万香港ドルに拡大した(25日の売買代金は795億5900万香港ドル)。

商品市況高が追い風。昨夜のWTI原油先物は続伸し、約1カ月半ぶりの高値を付けた。上海商品取引所でも、非鉄をはじめとする主要な商品先物が軒並み上昇している。上海・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)を通じた取引で、香港株の買い越しが高水準で続いていることも買い安心感を誘った。本土株と取引時間中に始まった欧州株の上昇を受けて、香港の各指数は上げ幅を拡大させている。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油株の上げが目立っている。大手3社の中国石油天然気(ぺトロチャイナ:857/HK)が3.1%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.3%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.7%高で引けた。本土系の銀行株などもしっかり。


非鉄セクターも高い。新疆新シン鉱業(3833/HK)が8.0%、江西銅業(358/HK)が4.7%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.1%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.9%ずつ値上がりした。

中国の不動産セクターも物色される。中国恒大集団(3333/HK)が18.1%高と急騰。中間業績に関し、純利益が前年同期の約3倍に膨らむとの見通しを発表したことが刺激材料だ。同業他社株にも買いが波及し、碧桂園HD(2007/HK)が3.8%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.7%高、中国海外発展(688/HK)が1.8%高、華潤置地(1109/HK)が1.7%高と上昇した。
本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%高の3247.67ポイントで取引を終えた。石油や非鉄の資源株が高い。時価総額上位の銀行株や不動産株の一角も買われた。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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