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【経済】アメリカのインフレ見通しは?米国経済指標とFOMCを要チェック! 住信SBIネット銀行(三井智映子)

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。

先週は為替が円高ドル安に動きましたね。その背景にはトランプ政権の先行き不透明感があったようです。トランプ大統領はオバマケア撤廃の公約を掲げていたものの、共和党内で反対の声があったことなどからオバマケア代替法案の採決は実現しない見通しに。さらに、ロシアゲート問題などでトランプ米大統領の政権運営の不透明感が広がっていることもあり、ドルは主要通貨に対して軟調となり、ドル円は一時111円を割りこみかける場面もありました。

さて、今週の注目ポイントはどこなのでしょうか?「ウィークリーレポート」ではFOMCの結果に注目し、『先週、イエレン議長は議会証言で、「インフレは目標を下回って推移」と述べ、年内の追加利上げがインフレ指標次第とのトーンに後退した印象です。好調な雇用統計でも時間給賃金が伸び悩むなど賃金インフレの兆候が見られず、消費者物価指数や輸入物価にもインフレの兆候がないだけに、今週のFOMC以降、アメリカの長期金利が一段と低下すれば、ドル円は大きく下落する可能性もあり要注意です』と分析しています。

加えて、アメリカの経済指標にも注目しており、『また、新築住宅販売や、GDP、ミシガン大学消費者先行景況感などの経済指標も利上げペースの動向を左右する可能性もあるため注目です』と伝えています。

さらに、ヨーロッパの経済指標についても掘り下げ、『先週、ECB理事会後のドラギ総裁は、楽観的なインフレ見通しを会見で示したことからユーロ買いに拍車がかかり、2年ぶりに1.16ドルを超えましたが、今週は欧州PMIや消費者信頼感指数、ドイツの消費者信頼感指数などの経済指標の発表や、それにユーロがどう反応するか注目されています。今後も、ドラギ総裁を始め、ECB理事の発言には注意が必要です。ユーロ/ドルは1.16ドル台で底固めに入るのか注目です』との見解を示しています。

今週の主な経済指標・イベントは下記の通りとなっています。

25日
独:7月IFO企業景況感指数
米国:5月FHFA住宅価格指数(前月比)、5月ケース・シラー米住宅価格指数、7月コンファレンスボード消費者信頼感指数、7月リッチモンド連銀製造業指数、2年物国債入札

26日
日本:6月企業向けサービス価格指数(前年比)
米国:MBA住宅ローン申請指数、6月新築住宅販売件数、6月新築住宅販売件数(前月比)、5年物国債入札、FOMC政策金利発表

27日
日本:対外証券投資、対内証券投資
独:8月GFK消費者信頼感指数
欧州:6月マネーサプライM3(前年比)
米国:6月耐久財受注、新規失業保険申請件数、7年物国債入札

28日
英国:7月GFK消費者信頼感指数
日本:6月失業率、6月全国CPI、日銀・金融政策決定会合議事録要旨
欧州:7月消費者信頼感指数
独:7月消費者物価指数
米国:2QGDP、7月ミシガン大学消費者先行景況感

欧米の経済指標を中心にしっかりと押さえておきたいですね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《DM》

 提供:フィスコ

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