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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~アルファベットは時間外で下落、安倍政権への不透明感などが重し

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:アルファベットは時間外で下落、安倍政権への不透明感などが重し
■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の買い越し
■前場の注目材料:トヨタ自、一般道で自動運転、20年代前半に技術確立


■アルファベットは時間外で下落、安倍政権への不透明感などが重し

25日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。24日の米国市場では、国際通貨基金(IMF)が米英の経済成長見通しを下方修正したほか、26日の連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を見極めたいとの思惑から積極的な取引は手控えられた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の19945円。円相場は1ドル111円15銭辺りでの推移に。

シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は2万円が抵抗として意識されやすく、次第に戻り待ちの売り圧力が警戒されやすくなりそうだ。また、先週のネットフリックスの好決算を受けて、FANG銘柄に関心が集まるなか、アルファベット(GOOGL)の決算は、一株利益が予想を上振れたものの、トラフィック獲得コスト調整後の売上高は予想を下振れた。時間外取引で下落して推移しており、ハイテクセクターへの手掛けづらさにつながりそうだ。

さらに、安倍政権に対する不透明感が高まってきていることも、積極的な売買を手控えさせることになろう。そのため、物色は決算を手掛かりとした個別物色のほか、調整一巡感のある中小型株の自律反発狙いといったところか。その他、東京五輪まであと3年となり、インフラ整備といった関連需要への報道も頻繁に出てくるなか、五輪関連への物色も意識されてきそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り860万株、買い880万株、差し引き20万株の買い越しとの観測。

07月18日(火):120万株の売り越し
07月19日(水):130万株の買い越し
07月20日(木):120万株の売り越し
07月21日(金):60万株の買い越し
07月24日(月):220万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油は上昇(46.34、+0.57)
・ナスダックは上昇(6410.81、+23.05)
・ドル円(111.15-111.20)
・シカゴ日経平均先物(19945、+5)
・中国の1-6月粗鋼生産、過去最高に
・産油国、減産で追加策

・トヨタ自<7203>、一般道で自動運転、20年代前半に技術確立
・オリックス<8591>、青果流通、物流企業と提携、農家から小売りへ
・昭和電工<4004>、インドネシアで、酸化アルミの合弁解消
・田辺三菱<4508>、1200億円で買収、イスラエル社、米でパーキンソン病薬
・キリン<2503>、営業最高益、1~6月ブラジル子会社売却で
・クボタ<6326>、500社と生産改善、国内外で部品コスト削減


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  伸銅品出荷統計(6月)

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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