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【材料】<動意株・20日>(大引け)=児玉化学、ANAP、レナウンなど

児玉化 <日足> 「株探」多機能チャートより
 児玉化学工業<4222>=後場に入ってストップ高し、年初来高値を更新。同社はきょう、トヨタ自動車<7203>の新型「カムリ」の内装部品(センターコンソール)に、三次元加飾工法による新製品が採用され、今月から本格的に量産を開始したと発表。この工法は同社の強みである真空成形技術を応用し、ヘヤーライン模様などの高品位に印刷模様付けされたフイルムを複雑な三次元形状の部品の細部なで均一に貼合するオーバーレイ方式と、貼合部末端の仕上げに高精度なトリミング技術を駆使した質感の高い加飾内装部品を製造するもの。同社は「カムリ」向け製品に続き、量産化準備段階の製品もあるとしており、今後この工法の適用範囲が広がることが期待されている。

 ANAP<3189>=後場ストップ高。同社はきょう、ビッグデータを活用したAI(人工知能)システムの開発に特化した事業を開始するため、9月にも子会社「ATLAB」を設立すると発表。あわせて、AI受託開発などを手掛けるGAUSS(東京都渋谷区)と、AIおよび自然言語処理技術を活用したEC・マーケティング技術を共同開発することも明らかにしている

 レナウン<3606>=商いを一段と膨らませ大幅高、4月24日につけた年初来高値207円を一気に上に抜き、年初来高値に買われた。売買高は後場寄りに7000万株を超え、全員参加型材料株として市場の注目を集めている。中国・山東如意の傘下で経営を立て直しているが、18年2月期はネット通販の強化やショッピングセンターに注力し、最終損益段階で5億円の黒字化(前期実績は5億9500万円の赤字)を見込んでいるが、第1四半期の最終損益は3億1900万円の黒字と進捗率で64%と高い。4~6月期の訪日客の旅行消費額は前年同期比13%増の1兆776億円と四半期ベースでの過去最高を記録、インバウンド需要も復活も追い風材料だ。

 安永<7271>=ストップ高。同社は19日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を330億円から335億円(前期比1.5%減)へ、営業利益を7億4000万円から12億円(同18.3%減)へ、純利益を2億5000万円から7億円(同2.1倍)へ上方修正したことが好感されている。 エンジン部品事業の国内生産の増加と採算性の改善、機械装置事業の売り上げの増加やプロダクトミックスなどが寄与するもようだ。

 アンジェス<4563>=急伸。同社はきょう、オーストラリアで計画している高血圧DNAワクチンの臨床試験について、同国の規制当局である薬品・医薬品行政局(TGA)に19日付で臨床試験届けを提出したことを明らかにした。高血圧治療の医薬品市場は国内だけで、主力のARB(アンジオテンシン2受容体拮抗薬)を中心に約5000億円と巨大であり、この一部を代替することを目指す高血圧DNAワクチンは非常に高い事業性が期待されている。

 コーセーアールイー<3246>=大幅続伸し年初来高値を更新。同社は19日の取引終了後、第2四半期累計(2~7月)連結業績予想について、売上高を67億5800万円から82億9600万円(前年同期比2.1倍)へ、営業利益を9億1900万円から13億6800万円(同4.8倍)へ、純利益を5億3800万円から8億2900万円(同6.0倍)へ上方修正したことが好感されている。資産運用型マンション4棟(331戸)の販売・引き渡しが、計画の234戸に対して303戸の見込みと進捗が速く、中古などを合わせて概ね359戸(計画266戸)の引き渡しとなることが要因。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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