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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、ISID、富士フイルム

アンジェス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アンジェス <4563>  781円  +62 円 (+8.6%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が急伸している。同社はきょう、オーストラリアで計画している高血圧DNAワクチンの臨床試験について、同国の規制当局である薬品・医薬品行政局(TGA)に19日付で臨床試験届けを提出したことを明らかにした。高血圧治療の医薬品市場は国内だけで、主力のARB(アンジオテンシン2受容体拮抗薬)を中心に約5000億円と巨大であり、この一部を代替することを目指す高血圧DNAワクチンは非常に高い事業性が期待されている。

■ISID <4812>  2,756円  +165 円 (+6.4%)  11:30現在
 ISID<4812>が大幅高で4日続伸、25日移動平均線を大陽線で上に抜けてきた。電通傘下でシステム開発を手掛け、金融やメーカー向けで高い実績を持つ。米ナスダック指数が最高値を更新するなか米FANG株の上昇が顕著でクラウドやIoT関連の人気復活につながっている。そのなか、同社はIoT分野のビジネスに積極的に取り組み、IoT活用のスマートビルコントロールシステムなどに展開しており、関連有力株として注目されたもよう。17年12月期中間期(1~6月期)の最終利益は固定資産売却により前年同期比11%増の28億100万円と従来予想から大きく上振れしている。

■富士フイルム <4901>  4,237円  +155 円 (+3.8%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>が3日ぶりに反発している。同社は19日、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症(AD)患者を対象としたAD治療薬「T-817MA」について、米国での第2相臨床試験で病気期間の短い患者の認知機能低下の進行を大幅に抑制するなどの効果を確認したと発表。将来に向けた製品化への期待感などが高まっているようだ。「T-817MA」は、同社グループの富山化学工業が見出したAD治療薬。同社は今回の結果を受けて今後、FDA(米国食品医薬品局)を含めた規制当局と米国第2相臨床試験結果について協議し、第3相臨床試験に向け検討を進めるとしている。

■アニコムHD <8715>  2,645円  +85 円 (+3.3%)  11:30現在
 19日、ペット保険最大手のアニコム ホールディングス <8715> がアニコム損害保険の月次動向を発表。6月の新規契約件数は前年同月比13.6%増の1万1234件だったことが買い材料視された。今期に入り3ヵ月連続で前年比2ケタプラスを達成した。また、正味収入保険料も同10.4%増の25億円に伸びた。同社の18年3月期売上高は前期比11.2%増の322億円を計画している。

■ジェイエイシ <2124>  1,923円  +58 円 (+3.1%)  11:30現在
 人材紹介事業を展開するジェイエイシーリクルートメント <2124> が3連騰し、上場来高値を更新した。同社は19日、月次売上高を発表。6月の売上高は前年同月比27.6%増と好調を維持したことが買い材料視された。月次ベースの売上高伸び率は今期に入り最高となった。人材需給が引き締まるなか、専門性が高い人材紹介の成約が好調だ。17年12月期の売上高は前期比18.6%増の164億円、経常利益は同6.4%増の50.3億円といずれも過去最高を見込んでいる。

■アンリツ <6754>  1,019円  +25 円 (+2.5%)  11:30現在
 アンリツ<6754>がカイ気配スタートで寄り付きに4ケタ大台を回復し、もみ合い上放れの様相。同社は通信計測器の大手メーカーで、次世代通信規格である「5G(第5世代移動通信システム)」関連の有力株として注目されている。同社は2016年に米アジマスシステムを子会社化しフェージング(電波の受信レベルの変動)に関するソリューションを強化、5G関連需要に対応した準備を進めている。5GはLTEの1000倍以上の大容量化、10Gbps以上の通信速度を実現するもので、あらゆるものをオンライン化するIoT時代には欠かせない通信インフラに位置づけられる。20日付の日本経済新聞では、5Gで日本と米国、欧州、中国、韓国が、2020年をメドに周波数などの仕様で合意するなど通信規格を統一すると伝えており、関連有力株である同社の株価を刺激する格好となった。

■村田製作所 <6981>  17,410円  +405 円 (+2.4%)  11:30現在
 大和証券は19日、例年10月第1営業日に実施される日経平均株価の定期入れ替えの予想を発表した。「今年は1~2銘柄の入れ替えを予想」しているとし、採用候補に村田製作所<6981>、採用予備候補にサイバーエージェント<4751>、日本郵政<6178>。除外候補に明電舎<6508>、除外予備候補に北越紀州製紙<3865>を挙げた。同証券では、除外候補として技術セクターで明電舎が絶対除外基準に該当すると予想。採用候補として、同セクターの村田製作所を挙げた。またセクター調整が行われる場合、消費セクターからサイバーエージェントまたは日本郵政が候補になるとした。ただ、この2銘柄は東証1部上場期間が長くないとしてセクター調整は積極的に行われない可能性もある、とみている。入れ替え銘柄が2銘柄となる場合、素材セクターの北越紀州製紙も絶対除外基準に該当すると予想。採用候補として、村田製作所、それにサイバーか日本郵政を挙げた。入れ替えスケジュールは、今年は10月2日の実施が見込まれ、日経平均入れ替えによるリバランスの売買インパクトは、9月29日の終値で発生する、とみている。日経からの発表は9月上旬を予想している。

■東映アニメーション <4816>  8,110円  +160 円 (+2.0%)  11:30現在
 東映アニメーション<4816>が実質上場来高値を更新。19日の取引終了後、バンダイナムコホールディングス<7832>が同社株123万2400株を買い付け、議決権ベースで11.00%を所有する第3位株主になったとなると発表しており、関係強化による今後の事業展開への期待感から買いが入っているようだ。

■高松グループ <1762>  2,963円  +48 円 (+1.7%)  11:30現在
 19日、高松コンストラクショングループ <1762> が発行済み株式数の1.7%にあたる66万株(金額で16億5883万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は7月20日から8月17日まで。買い付け価格は19日終値を13.8%下回る2513円。主要株主の三孝社が保有株の一部を売却する意向を示したことに対応する。

■キーエンス <6861>  50,990円  +710 円 (+1.4%)  11:30現在
 キーエンス<6861>は急動意で6月5日につけた上場来高値5万2130円の更新を視界に捉えてきた。FA用センサーなど計測制御機器のトップメーカーであり、高度な技術力と直販体制で優位性を発揮する。世界的な設備投資需要の拡大が追い風となっているが、特に米国を中心にIoT分野のインフラ拡充に注力する動きが強まっている。IoTではセンサー機器が中核的なデバイスとなることで、その代表格の一社である同社株への注目が高まる方向にある。このほかセンサー関連では赤外線センサーで国内9割のシェアを有す日本セラミック<6929>や超小型加速度センサーの量産化に成功している北陸電気工業<6989>なども買われている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,097.5円  +14 円 (+1.3%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>が高い。19日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近8月物は前日比0.72ドル高の1バレル47.12ドルと大幅続伸した。米石油在庫統計で原油在庫が減ったことで需給改善への期待が膨らんだ。原油価格は終値ベースで6月初旬以来、1カ月半ぶりの水準に上昇しており上値を試す動きとなっている。

■JR東日本 <9020>  10,685円  +120 円 (+1.1%)  11:30現在
 JR東日本<9020>が高い。19日の取引終了後、自己株式の消却を発表しており、消却前発行済み株式数の0.96%に相当する375万2400株を7月25日に消却する。この日は、自己株消却による需給改善を評価する買いが入っている。

■安永 <7271>  1,728円  +245 円 (+16.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 安永 <7271> が一時ストップ高に買われた。19日、同社が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2.8億円→7.7億円に2.8倍上方修正したことが買い材料視された。自動車用エンジン部品や機械装置の販売が想定より伸びることが寄与。売上構成の良化や原価低減の進展なども上振れに貢献する。上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の5.7億円→10億円に75.4%上方修正。減益率が49.3%減→11.1%減に縮小する見通しとなった。

●ストップ高銘柄
 ファステップス <2338>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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