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【市況】13日の米国市場ダイジェスト:ダウ20ドル高、投資家心理が改善

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウ20ドル高、投資家心理が改善

13日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は20.95ドル高の21553.09、ナスダックは13.27ポイント高の6274.44で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、6月生産者物価指数が予想を上振れたことが好感され、買いが先行。イエレンFRB議長が2日間にわたる議会証言で利上げに慎重な姿勢を示したことで投資家心理が改善し、緩やかに上昇する展開となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や食品・生活必需品小売が上昇する一方で電気通信サービスや消費者・サービスが下落した。

ディスカウントストアのターゲット(TGT)は5-7月期の業績見通しを上方修正し、上昇。写真共有アプリを手掛けるスナップ(SNAP)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。宝飾品のティファニー(TIF)は新たな最高経営責任者(CEO)を発表し、買われた。一方で、航空大手のデルタ航空(DAL)は決算内容が嫌気され、下落した。

国際エネルギー機関(IEA)は、6月のOPEC(石油輸出国機構)加盟国による減産合意の順守率が1月以降で最低となり、世界石油市場の再均衡化に懐疑的な見方を示した。


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■NY為替:イエレンFRB議長の議会証言内容を意識してドル反発

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円11銭から、113円47銭まで上昇し、113円28銭で引けた。米国の6月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことや、イエレンFRB議長が上院銀行委員会での議会証言で、インフレの上下両方向のリスクに言及し、資産縮小の期間で長期金利は多少上昇するとの予想を示したことが材料視された。下院での議会証言と比較してハト派色は弱くなったことから米債利回りが上昇し、リスク選好的なドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1419ドルから1.1383ドルへ下落し、1.1398ドルで引けた。米長期金利の上昇を意識したユーロ売りが観測された。ユーロ・円は、129円48銭から128円99銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.2955ドルへ上昇後、1.2912ドルまで反落した。ドル・スイスは、0.9642フランから0.9687フランへ上昇した。


■NY原油:続伸で46.08ドル、IEAは原油需要拡大を予測

NY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油8月限終値:46.08 ↑0.59)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.59ドルの46.08ドルで取引を終えた。国際エネルギー機関(IEA)がこの日公表した月報で、2017年の世界の需要拡大ペースは加速するとの予想を示したことが要因。直近の週間在庫統計で原油在庫とガソリン在庫は予想以上に減少していたことは引き続き材料視された。ただ、OPEC(石油輸出国機構)加盟国の産油量は需要を上回っており、この点が意識されたことで原油先物の上げ幅はやや縮小した。



■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.62ドル +0.27ドル(+1.11%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.52ドル +0.56ドル(+1.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)230.40ドル +3.01ドル(+1.32%)
インテル(INTC)      34.24ドル -0.01ドル(-0.03%)
アップル(AAPL)      147.77ドル +2.03ドル(+1.39%)
アルファベット(GOOG)   947.16ドル +3.33ドル(+0.35%)
フェイスブック(FB)    159.26ドル +0.36ドル(+0.23%)
キャタピラー(CAT)     108.47ドル -0.49ドル(-0.45%)
アルコア(AA)       36.01ドル +1.41ドル(+4.08%)
ウォルマート(WMT)     75.05ドル +1.11ドル(+1.50%)
スプリント(S)       8.20ドル -0.03ドル(-0.36%)

《HT》

 提供:フィスコ

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