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【経済】上海ゴムが強含み。その背景は?  サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。

11日に発表された中国の6月の自動車販売台数が良好な結果ということで中国の自動車関連銘柄に注目が集まりそう…自動車、といえば上海ゴムも関連しています!そこで今日は天然ゴム市場についてレポートします。

レポートでは11日の値動きについて、『上海ゴムは、昨日の夜間取引で3.9%高の1万3320元まで上昇して取引を終えました。上海ゴムから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万3320元-900元)÷1000kg×16.723円=約208円換算となります。それに対して現在の東京ゴムは6円ほど割安換算となります』と分析しています。

その値動きの背景については、『上海ゴムは、5営業日ほど小動きを続けましたが、昨夜の大幅高で「保合い上放れ」の様相を呈してきました。中国汽車工業協会が昨日発表した6月の自動車販売台数は、前年同月比4.5%増の217万台となり、3カ月ぶりに前年実績を上回りました。それにより自動車関連銘柄でもある上海ゴムへの注目が高まったようです』と伝えています。

また、『タイのゴム農家の代表は先週末、「タイ政府への圧力を強め、各省庁に嘆願するために、生産者を動員する。」と述べており、タイ政府が7月12日までに天然ゴム価格の下落に伴う問題を解決しなければ、閣僚や関係機関に苦情を提起すると警告しております』と伝えており、これを受けて『大規模デモが起こる可能性や、農家の意向を受けてタイ政府が価格テコ入れ策を実施する可能性なども高まってきました。それに伴い上海ゴムが強含みとなってきたようです』と、レポートでは分析しています。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の7月12日付「天然ゴム市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《DM》

 提供:フィスコ

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