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【材料】鹿島が半月ぶりに年初来高値更新、PER12倍台と依然割安顕著

鹿島 <日足> 「株探」多機能チャートより
 鹿島<1812>は続伸で一時、前日比42円高の988円まで買い進まれ、6月20日つけた年初来高値982円を約半月ぶりに更新している。きょうは、九州北部の豪雨で土砂災害など大きな被害が発生しており、今後復興をや防災対策を担う建設関連セクターの銘柄に物色の矛先が向いている。

 なかでも鹿島は、前期の17年3月期の連結経常利益が1634億3800万円(前の期比44.2%増)と大幅増益で過去最高益を更新したことから、今期18年3月期の連結経常利益を1200億円(前期比26.6%減)と極めて控えめな見通しを公表している。これは、工事受注自体は高水準で推移するものの、東京五輪を控えて施工時期が重なることに伴う建設コストの高騰を想定しているためだが、今期通期利益が上方修正される可能性もありそうだ。

 また、株価指標面では、PER12倍台と依然として割安なうえ、東証信用倍率も0.48倍と売り長状態となっている。年初来高値を更新したことで、上昇波動が新局面を迎えそうだ。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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