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【材料】構造的な伸長が見込めるFA関連、SMBC日興証券(花田浩菜)

SMC <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

先週、中国の通信機器大手ファーウェイが日本に大型工場を新設することを発表しましたね。7/3付の「Daily Outlook」では、構造的な伸長が見込めるファクトリーオートメーションについてまとめられているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『FA(ファクトリーオートメーション、工場自動化)関連機器が好調である。主要製品の制御機器とロボットの出荷額は、伸び率が高まる方向にある。制御機器の2017年4-5月は前年同期比22%増と一段と伸び率が上昇している。最近の伸長を牽引しているのは輸出である。制御機器は、FA用コンピュータ、コントローラ、センサーなど多くの製品があり、工場に導入されて自動化を実現するほか、ロボットの部品にもなる。ロボットは、多数の制御機器や駆動機器で構成されるシステム製品で、溶接、塗装、組み立て、運搬・移動などを人に代わって行う』と解説しています。

次に、中国での需要について、『FA関連機器の輸出増を支えるのは、中国をはじめとした新興国需要である。中国では生産年齢(15~59歳)人口が2010~15年に減少に転じ、人口構成比も低下した。加えて人件費の高騰もあり、従来から期待されていたFA需要が一段と本格化してきた。政府も、本腰を入れてFA推進に取り組んでいる。日本は、1990年代に同様の変化点があり、ロボット需要が急伸した。現在の中国は、当該局面に差しかかっており、息の長い構造的な需要拡大になると期待される』と分析しています。

続けて、今後の需要について、『FAが本格化して20年以上が経過する日本では、技術やノウハウの蓄積が進み、総合型から特化型まで世界的に有力な企業が多い。総じて業績好調なFA関連銘柄だが、需要の伸びが加速していることもあり、さらなる業績の上振れが期待できよう。スマホや自動車など特定業種の設備投資に依存していないため、減速リスクは低いとみられる』との見解を述べています。

最後にレポートでは、『FA 関連の主な銘柄』を紹介しています。具体的にはSMC<6273>やキーエンス<6861>、ミスミG<9962>など全7銘柄が挙げられていますので、詳しくは7/3付の「Daily Outlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜

《DM》

 提供:フィスコ

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