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【市況】今週の【JASDAQ市場】6月26日~30日『先週末から反発で年初来高値更新も流れ続かず、利益確定売り強まる』

ジャスダック <日足> 「株探」多機能チャートより

【反発、物色は中小型株に】26日(月)

■概況■3259.57、+16.60
26日(月)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Index、JASDAQ-TOP20は揃って反発となった。値上がり数は418、値下がり数は217、変わらずは68。JASDAQ平均は買い先行で取引を開始。株主総会シーズンで機関投資家が動きづらく、大型株が冴えないなか、物色が中小型株に向かったことで、前場はじりじりと上げ幅を広げた。しかし、後場には3260円付近でもみ合う展開となった。

◆注目銘柄◆
デジタルアドベンチャー<4772>が上昇率トップ。フォーサイド<2330>は、日本国内での「アリペイ」拡大による思惑買いが継続。パスポート<7577>、SDエンター<4650>、ぱど<4833>などRIZAPグループ<2928>の子会社にも物色が向かい、軒並み年初来高値を更新。日本サード<2488>は、LINE<3938>が提供する法人向けカスタマーサポートサービス「LINE カスタマーコネクト」の販売・運用パートナー契約の締結を行ったことが材料視された。BBタワー<3776>は、子会社株式の譲渡で17年6月期純利益見通しを上方修正、また期末配当予想を1株当たり1.00円から6.00円に増額したことが好感された。ブロッコリー<2706>は、年初来高値を更新。KLab<3656>と共同開発しているスマホ向けゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」のKLabによる配信が17年夏に決定したと発表したことで関心が高まった。その他、トレイダーズ<8704>、ANAP<3189>、システムディ<3804>、鈴茂器工<6405>などが上昇率上位にランクイン。


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【続伸、レカムは中国子会社の上場期待が高まる】27日(火)

■概況■3273.22、+13.65
27日(火)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Indexは続伸、JASDAQ-TOP20は反落となった。値上がり数は350、値下がり数は256、変わらずは93。為替が円安方向に振れていたことなどを追い風に、日経平均は買い先行でスタート。JASDAQ平均も同様の流れで買い先行で取引を開始した。JASDAQ平均はその後もじりじりと上げ幅を広げる展開となり、年初来高値を更新している。

◆注目銘柄◆
レカム<3323>がストップ高で上昇率トップ。中国子会社の会社形態変更で上場期待が高まったもよう。やまねメディカ<2144>は17年3月期決算で債務超過を解消したことで、上場廃止に係る猶予期間銘柄から解除されたことが材料視された。NaITO<7624>は、18年2月期の第1四半期決算を発表。営業利益が前年同期比61.8%増で着地したことが好感されたようだ。プロパティエージェント<3464>は、1株につき2株の割合で株式分割を実施すると発表したことで年初来高値を更新。シンデンハイテ<3131>は、半導体検査装置の大口受注を発表している。18年3月期の売上高見通しに含まれていない案件であったことから、業績期待が高まった。その他、オールアバウト<2454>、トレイダーズ<8704>、五洋インテックス<7519>、オーネックス<5987>などが上昇率上位にランクイン。

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【反落、利食いが強まるなかテーマ株などには関心も】28日(水)

■概況■3238.12、-35.10
28日(水)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Indexは反落、JASDAQ-TOP20は続落となった。値上がり数は191、値下がり数は448、変わらずは48。JASDAQ平均は売り先行で取引を開始。11時ごろから一段安の展開で、終日下げ幅を広げる展開となった。

◆注目銘柄◆
岡本硝子<7746>が一時ストップ高で上昇率トップ。低位株物色の流れで買われた他、「窓ガラス発電」に注目する向きもあったようだ。トレイダーズ<8704>は、仮想通貨関連として引き続き関心継続。ウクライナを中心として欧州やロシアで6月27日、大規模なサイバー攻撃が起きたと報じられたことで、アクモス<6888>やテリロジー<3356>などサイバーセキュリティ関連の一角にも物色が向かった。また、RIZAPグループ<2928>が連日で上場来高値を更新したこともあり、ぱど<4833>などグループ各社にも資金が向かう展開となった。また、厚生労働省ががんに関連した遺伝子の変異を一度に調べられる一括検査を保険診療で行えるようにする方針を固めたと伝わったことで、テラ<2191>など関連とされる銘柄に関心が向かった。ハピネス&D<3174>は年初来高値を更新。17年8月期業績予想の大幅な上方修正が買い材料視された。その他、プラコー<6347>、NFKホールディングス<6494>、リバーエレテク<6666>、レイ<4317>などが上昇率上位にランクイン。

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【反発、RIZAP傘下やサイバーセキュリティ関連に関心継続】29日(木)

■概況■3252.36、+14.24
29日(木)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Index、JASDAQ-TOP20は揃って反発となった。値上がり数は404、値下がり数は208、変わらずは84。米株高を好感する流れでJASDAQ平均は買い先行で取引を開始、後場も順調に上げ幅を広げる展開となった。


◆注目銘柄◆
パスポート<7577>がストップ高で上昇率トップ。RIZAPグループ<2928>が6営業日続伸で連日の上場来高値(株式分割を考慮)を更新したことで、同社の他、ぱど<4833>、SDエンター<4650>、イデアインター<3140>など傘下企業にも物色が広がった。アズジェント<4288>、テリロジー<3356>やセキュアヴェイル<3042>は、前日に欧州などで大規模サイバー攻撃が発生したことを受けて買われたが、新たにインドやフランスでも感染が確認されるなど被害が拡大していることから、サイバーセキュリティ関連銘柄として引き続き物色が継続。グリムス<3150>は、発表した中期経営計画が好感されたもよう。また、アエリア<3758>などゲーム関連株の一角には買い戻しの動きも見られた。その他、五洋インテックス<7519>、ソルガムHD<6636>、ANAP<3189>、デジタルアドベンチャー<4772>などが上昇率上位にランクイン。

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【小幅反落、押し目買いや買戻しの動きが目立つ】30日(金)

■概況■3251.67、-0.69
30日(金)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20は反落、J-Stock Indexは続伸となった。値上がり数は244、値下がり数は370、変わらずは82。JASDAQ平均は売り先行で取引を開始。ただし、寄り付き直後を安値に売り一巡後は、押し目買いの動きに週末を控えての買戻しの動きも巻き込み、前日終値水準まで値を戻す展開となった。

◆注目銘柄◆
インフォクリエ<4769>が上昇率トップ。急伸し、15年9月以来の1300円を回復。日本一ソフトウェア<3851>には、ゲーム株物色の流れで短期資金が向かった。ネクストウェア<4814>は、引き続きシビラとの提携が期待材料。下げ止まり感から本日は反発狙いの買いも入ったもよう。パスポート<7577>、イデアインター<3140>、SDエンター<4650>、ぱど<4833>などRIZAPグループ<2928>の傘下企業には連日物色が向かう展開に。ソレキア<9867>は、投資有価証券売却益1.75億円を特別利益として計上することとなり、18年3月期の純利益見通しを従来の1.60億円から2.80億円に引き上げたことが材料視された。その他、リーダー電子<6867>、プラコー<6347>、やまねメディカ<2144>、デジタルアドベンチャー<4772>などが上昇率上位にランクイン。


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《DM》

 提供:フィスコ

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