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【材料】本日の注目個別銘柄:住友化、ネクソン、東エレクなど

住友化 <日足> 「株探」多機能チャートより

<4005> 住友化 646 +19
大幅続伸。大型有機ELパネルの製造コストを大幅に下げる技術の実用化にメドをつけたと報じられている。印刷による素子形成向けの高分子材料を開発し、現状に比べてパネルの生産コストの半減を目指すとされている。有機ELテレビ普及につながっていく可能性もあるとみられている。有機EL関連銘柄としての一段の位置づけの高まりが想定される状況にも。

<3549> クスリのアオキ 5890 +440
大幅続伸で高値更新。17年5月期の営業利益は約107億円となり、従来予想の約91億円を大幅に上回る着地となった。前期単独比では18%の増益となっている。18年5月期は109億円で同2%の増益にとどまる予想だが、実績値の大幅な上振れ着地を評価する動きが優勢に。高付加価値品の寄与によって粗利益率が予想以上に上昇したもよう。また、会社計画は保守的との見方も強いようだ。

<5486> 日立金 1562 +46
続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、コンビクション・リストに新規採用、目標株価も1750円から1850円に引き上げ。足元では工具鋼を中心とした特殊鋼需要の回復に加え、HV/EPS/FA向けモーターに使われる磁石の生産が繁忙のもよう。過去7四半期は調整後営業利益ベースで減益が続いているが、これに終止符が打たれることで成長銘柄としての再評価が可能になると。

<5423> 東製鉄 951 +32
反発。SMBC日興証券では投資判断を「1」、目標株価を1130円として新規カバレッジを開始している。鉄鋼セクターに出遅れ物色の流れが強まる中、見直しの動きにつながっているようだ。同証券では、高炉メーカーによる鋼材値上げが浸透すれば、スプレッドは一段と広がる可能性があると指摘。また、過去の傾向からみて18年3月期には業績上振れによる自社株買いが行われると考えているようだ。

<3659> ネクソン 2220 -92
大幅反落。JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げしているもようだ。中国「アラド戦記」の好調を反映して業績予想を大幅に上方修正しているが、同タイトルへの依存度の高まりは中長期的な成長ポテンシャルの低下を意味すると指摘している。また、足元の株価にはやや割高感が出てきているとも判断したようだ。目標株価は2000円としている。

<8035> 東エレク 15160 -140
続落。米国ハイテク株があらためて売り圧力に押される展開となり、エヌビディアやアプライドが大きく下落、国内半導体関連の中心銘柄である同社にも売りが波及する流れとなった。また、クレディ・スイス証券では、目標株価を13900円に引き上げているものの、18年前半の投資案件が少なく新たな投資カタリストは当面不在。電子部品セクターへの資金流出などから当面は軟調な株価推移を想定としている。

<2181> テンプHD 2106 -92
大幅続落。総務省が本日発表した5月の労働力調査によると、完全失業率は3.1%で前月比0.3ポイントの上昇、上昇は6カ月ぶりとなっている。市場予想は2.8%であった。予想外の失業率の悪化によって、これまで総じて堅調な推移が続いていた人材サービス関連の一角には、利食い売りが誘われる形にもなっているようだ。同社のほか、本日はリクルートHD<6098>なども下げが目立った。

<7718> スター精密 1816 +88
大幅続伸。前日に発表した第1四半期決算では、営業利益は11億円、前年同期比37%増益となり、会社側社内計画5億円を大幅上振れのスタートになった。7四半期ぶりの営業増益転換となり、市場予想も上回ったとみられる。会社側計画は据え置きであるが、為替前提も保守的であり、上振れの可能性は高まったとの見方に。想定以上の工作機械受注好調、mPOSプリンタ販売の好スタートなどが好業績の背景。

<6289> 技研製作所 3005 -135
下げ目立つ。本日、東証1部に指定替えとなっている。同時に、公募・売出株の受渡期日を迎えていることで、短期的な需給の悪化が顕在化しているようだ。公募・売出価格は2852円であり、早めの利食い売りニーズに押される格好へ。なお、7月末にはTOPIXへの組み入れ需要が発生する。一部の試算では17億円程度の買い需要が発生とみられている。
《DM》

 提供:フィスコ

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