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【経済】先週末のNY金とNY原油を斬る、サンワード貿易の陳氏(三井智映子)


先週末は金価格、原油価格が続伸しましたね。先週末のNY金およびNY原油の市況についてサンワード貿易の陳さんにお聞きしました。

まず金価格について、『週末23日のNY金は続伸。ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などを背景に買われた』そうです。また、別の背景として、『米国内ではロシア政府の米大統領選介入疑惑がトランプ政権の政策運営に影を落とし、国外では北朝鮮をめぐる地政学的リスクや紆余曲折が予想される英国の欧州連合(EU)離脱交渉など、政治的な先行き不透明感がくすぶっているため、安全資産とされる金には買いが入りやすかった』と陳さんは指摘されています。リスクオフの流れから金が買われたようです。

また足元で買い優勢となっている原油市場については、その背景として『石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国が実施中の協調減産について、5月の順守率が開始以来最高の106%に達したと発表』した点を指摘されています。また、シェールオイルの増産が続く米国の状況として、『エネルギー情報局(EIA)が週央に公表した原油在庫が2週連続で減少していたことから、買い戻しが入りやすかったようだ。』と考察される一方で、『米国内の石油掘削リグ稼働数は前週比11基増の計758基となり、23週連続のプラスを記録したことは相場の上値を抑えた』と分析されています。シェールオイル増産で供給増加懸念が燻っているようです。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月26日付の「6月23日の海外相場および市況」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

三井智映子の「気になるレポート」は各種レポートを三井智映子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《DM》

 提供:フィスコ

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