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【通貨】今日の為替市場ポイント:欧米株高などを意識してドルは底堅い動きに

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

26日のドル・円相場は、東京市場では111円16銭から111円50銭で推移。欧米市場でドル・円は111円95銭まで一段高となり、111円86銭で取引を終えた。

本日27日のドル・円は主に111円台後半で推移か。米長期金利は上げ渋っているが、原油先物の続伸や欧米株高を意識してドルは底堅い動きとなりそうだ。

26日の欧米市場ではリスク選好的な円売りが優勢となった。26日発表された5月米耐久財受注などの経済指標は市場予想を下回っており、ドル売り・円買いが一時活発となったが、ドルは111円台前半まで下げた後は反転し、1カ月ぶりとなる111円95銭まで買われた。

市場関係者の間ではドル・円相場反発の要因として、自動車部品大手タカタの経営破綻が挙げられている。

同社の最終的な負債総額は1兆円を超える見込みとなっており、製造業としては戦後最大となることから、関連企業の業績悪化が懸念されている。市場関係者の間からは「タカタの破綻によって金融緩和からの日銀出口政策、量的緩和策の規模縮小などの思惑は後退し、目先的に米国との金利差拡大を意識した円売り・米ドル買いが増える可能性がある」との声が聞かれている。日米の株価や原油先物の動向も引き続き材料視されるとみられている。

《HT》

 提供:フィスコ

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