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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~こう着ながらもリバウンドを意識した相場展開に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:こう着ながらもリバウンドを意識した相場展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の売り越し
■前場の注目材料:タカタ、再生法申請、製造業で最大、負債1兆7000億円


■こう着ながらもリバウンドを意識した相場展開に

27日の日本株市場は、底堅い相場展開が意識されそうだ。26日の米国市場は、5月耐久財受注が予想以上の落ち込みを受けて、まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の20185円、円相場は1ドル111円85銭辺りとやや円安に振れているほか、原油相場が3営業日続伸でリバウンドをみせていることが材料視されそうだ。また、欧州は全般堅調。イタリア政府が銀行2行の破綻処理に最大170億ユーロをコミットした。イタリアの過去最大の銀行救済についても材料視されよう。

ただし、底堅さが意識されるものの、株主総会シーズンのなか機関投資家は積極的には動けず、上値追いは慎重となる。また、7月2日には都議会議員選挙の投開票となるため、こちらも手掛けづらくさせる要因である。その他、米国では5月耐久財受注が予想以上の落ち込みとなったが、27日に米消費者信頼感指数、28日に米卸売在庫、米中古住宅販売成約指数、29日に米1-3月GDP(確定値)、米新規失業保険申請件数、30日に米個人支出・所得、米シカゴ製造業景況指数、米ミシガン大学消費者マインド指数等多くの経済指標の発
表が予定されている。これらを見極める必要がありそうだ。

とはいえ、個人主体の投資意欲は高く、物色対象についてはゲーム株への循環物色が依然として活発である。過熱警戒感が高まっている銘柄等から出遅れ、低位、割安といった銘柄への資金シフトも意識されてきている。そのほか、株主総会についても、個人主体の銘柄については総会内容を受けた株価動意がみられており、物色意欲の強さが窺える。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り860万株、買い810万株、差し引き50万株の売り越しとの観測。

06月20日(火):90万株の買い越し
06月21日(水):330万株の売り越し
06月22日(木):200万株の売り越し
06月23日(金):450万株の売り越し
06月26日(月):180万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21409.55、+14.79)
・NY原油は上昇(43.38、+0.37)
・シカゴ日経225先物(20185、+65)
・イタリアの銀行救済策
・ゲーム株など個人投資家の物色意欲強い
・米金融規制緩和策への期待

・セブン<3382>、インドネシアで誤算、運営会社が116店閉鎖
・ヤマトHD<9064>縮小分、アマゾンジャパン、他で補う
・東芝<6502>、「日米韓連合」に参加、「東芝メモリ」株10%保有
・タカタ<7312>、再生法申請、製造業で最大、負債1兆7000億円
・第一生命HD<8750>、保険とIT融合、最優先で推進
・日立<6501>が実験、AI助言で業績向上、社員の幸福感判定


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  伸銅品出荷統計(5月)

<海外>
・10:30  中・工業利益(5月)    14.0%

《HT》

 提供:フィスコ

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