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【通貨】ユーロ週間見通し:底堅い動きか、金融緩和策解除への期待持続

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■横這い、ECBによる資産購入規模縮小の思惑も

先週のユーロ・ドルはおおむね横ばい。ギリシャ融資の再開合意が引き続き好感され、ユーロ買いが先行した。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化に前向きとの見方が強まり、ユーロ売り・米ドル買いが優勢となったが、欧州中央銀行(ECB)は9月にも資産購入規模を縮小するとの見方が浮上し、ユーロは下げ渋った。取引レンジ:1.1119ドル-1.1214ドル。

■もみあいか、米金利動向が手掛かり材料に

今週のユーロ・ドルはもみあいか。6月消費者物価指数などユーロ圏の経済指標が市場予想を上回った場合、欧州中銀(ECB)の金融緩和策の早期解除への期待が広がり、ユーロ買いがやや強まる可能性がある。ただ、米連邦準備理事会(FRB)は利上げ継続の方針を維持しており、方向感の乏しい展開が予想される。

予想レンジ:1.1100ドル-1.1300ドル

■やや強含み、ECBの金融政策変更への思惑も

先週のユーロ・円はやや強含み。ギリシャ融資の再開合意が引き続き好感され、ユーロ買いが先行。株安を嫌気してリスク回避的な円買いが優勢となる場面があったが、、欧州中銀(ECB)の金融緩和策の早期解除への期待が広がり、リスク選好的なユーロ買いがやや優勢となった。取引レンジ:123円66銭-124円71銭。

■底堅い動きか、金融緩和策解除への期待持続

今週のユーロ・円は底堅い動きとなりそうだ。欧州中銀(ECB)は今年後半に金融緩和策の解除を検討するとの見方が広がっており、リスク選好的なユーロ買いがただちに縮小する状況ではないとみられる。ただし、原油安を意識して投機的なドル買い・円売りは縮小する可能性があり、ユーロの対円レートが大幅に上昇する可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・30日:6月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.0%、5月:+0.9%)

予想レンジ:123円00銭-126円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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