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【市況】23日の米国市場ダイジェスト:ダウ2ドル安、長期金利低下で引けにかけて下落

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウ2ドル安、長期金利低下で引けにかけて下落

NYダウ ナスダック
終値:21394.76 終値:6265.25
前日比: -2.53 前日比:+28.56
始値:21421.79 始値:6269.37
高値:21333.89 高値:6218.78

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は2.53ドル安の21394.76、ナスダックは28.56ポイント高の6265.25で取引を終了した。小幅下落して寄り付いたものの、原油価格が続伸したことが好感され上昇に転じた。昨日、連銀による大手金融機関のストレステストの一部が発表され、朝方は金融セクターが買われる場面もあったが、引けにかけて長期金利が低下したことでダウ平均は下落へと転じる展開となった。セクター別では、ソフトウェア・サービスや耐久消費財・アパレルが上昇する一方で食品・生活必需品小売や各種金融が下落した。

家庭用品小売のベッド・バス&ビヨンド(BBBY)は決算で売上高及び利益とも予想を下振れたことで大幅下落。またソフトウェアのブラックベリー(BBRY)は、売上高が予想を下回ったことで下落。家電のワールプール(WHR)は、先日のロンドンでの高層ビル火災で同社製冷蔵庫が出火原因と疑われていることが明らかとなり売られた。一方で鉄鋼のAKスチールはアナリストが投資判断を引き上げ上昇。

原油価格の下落でインフレ期待が一段と低下しており、連動する長期金利の低下で、金融セクターに売りが広がるリスクがある。
Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ECBの資産購入規模縮小観測にユーロ高

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円34銭へ上昇後、111円16銭へ反落し、111円30銭で引けた。原油価格が下げ止まったこと、予想を上回った米国の5月新築住宅販売件数を好感したドル買いが優勢となった。その後、対欧州通貨でのドル売りに押され、伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.1170ドルから1.1209ドルまで上昇し、1.1193ドルで引けた。メルケル独首相、ドラギECB総裁の域内経済に楽観的な見解が伝えられると、ECBが早くて9月にも資産購入規模を縮小するとの見方が強まりユーロの買戻しが加速した。ユーロ・円は、124円28銭から124円71銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2706ドルから1.2743ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9717フランから0.9676フランへ下落した。


■NY原油:続伸で43.01ドル、原油協調減産順守率の上昇を好感


NY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油8月限終値:43.01 ↑0.27)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.27ドルの43.01ドルで取引を終えた。前日に続いて短期筋などのポジション調整的な買いが入ったようだ。ただし、週間ベースでは3%超下げており、原油安の基調は変わっていない。


この日は売りが先行したが、石油輸出国機構(OPEC)の監視委員会は22日、5月の減産順守率は協調減産の開始以降で最高となる106%に達したと発表しており、原油先物のショートポジションを買い戻す動きが観測された。なお、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが23日午後に発表した国内石油掘削リグ稼働数は前週比+11基の758基となった。



■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  22.82ドル -0.11ドル(-0.48%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.69ドル -0.92ドル(-2.06%)
ゴールドマン・サックス(GS)217.19ドル -2.58ドル(-1.17%)
インテル(INTC)      34.19ドル -0.17ドル(-0.49%)
アップル(AAPL)      146.28ドル +0.65ドル(+0.45%)
アルファベット(GOOG)   965.59ドル +8.5ドル(+0.89%)
フェイスブック(FB)    155.07ドル +1.67ドル(+1.09%)
キャタピラー(CAT)     104.11ドル +0.27ドル(+0.26%)
アルコア(AA)       31.09ドル +1.29ドル(+4.33%)
ウォルマート(WMT)     74.84ドル -0.68ドル(-0.90%)
スプリント(S)       8.05ドル -0.02ドル(-0.25%)

《MT》

 提供:フィスコ

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