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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は小幅下落、2万円固めから来週以降の反発に期待

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は小幅下落、2万円固めから来週以降の反発に期待
・ドル・円は111円35銭、伸び悩み、日本株にらみの展開
・値下がり寄与トップはソフトバンクG、同2位は東エレクとなった


■日経平均は小幅下落、2万円固めから来週以降の反発に期待

日経平均は小幅に下落。2.75円安の20107.76円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。22日の米国市場はまちまちの展開となるなか、日本株市場も引き続きこう着感の強い相場展開となっている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っているが、値上がり、値下がり数は拮抗。

セクターではガラス土石、その他製品、その他金融、非鉄金属、精密機器、機械がしっかりな半面、水産農林、海運、食料品、鉄鋼、小売が冴えない。売買代金上位では、任天堂<7974>、オンキヨー<6628>、トレイダーズ<8704>、村田製<6981>、SOSEI<4565>、シリコンスタジオ<3907>が堅調。半面、ソフトバンクG<9984>、Vテク<7717>、三井住友<8316>、キリンHD<2503>が冴えない。

日経平均は5日線を挟んでのもち合いが続いている。一時20100円を下回る場面もみられたが、5日線辺りでの攻防であり、下げ渋りがみられている。ただ週末要因からポジション調整の動きが出やすく、足元強い値動きをみせていた中小型株には利益確定の売りが出やすい需給状況であろう。

また、全体としては株主総会のシーズンでもあるため、結果を見極めたいムードにもなりそうであり、方向感は出難いだろう。まずは、日経平均の2万円固めから来週以降の反発に期待したいところか。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は111円35銭、伸び悩み、日本株にらみの展開

23日午前の東京外為市場で、ドル・円は伸び悩み。前日終値付近で推移する日経平均株価をにらみながらの展開となった。

ドル・円は、日経平均の高寄りを受け111円23銭から111円43銭まで上昇した。ただ、日経平均株価がその後、前日終値付近で不安定な値動きとなったことで、ドルは111円30銭付近にやや値を下げた。

ランチタイムの日経平均先物は小幅高で推移しており、目先の日本株安を警戒したドル売り・円買いは避けられているようだ。ただ、株価にらみのため、日経平均が20000円台を割り込む展開となれば、ドルに下方圧力が強まる可能性もあろう。

ここまでのドル・円の取引レンジは111円23銭から111円43銭、ユーロ・円は124円02銭から124円25銭、ユーロ・ドルは1.1145ドルから1.1154ドルで推移した。

12時17分時点のドル・円は111円35銭、ユーロ・円は124円24銭、ポンド・円は141円38銭、豪ドル・円は84円01銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・タツミ<7268>、タカタ<7312>などがストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>となった

・ブラード米セントルイス連銀総裁(米WSJ紙)
「中央銀行は、保有資産の縮小を速やかに開始すべき」
「推定される金利軌道は積極的なものに」
「2年半で、FF金利誘導目標を3%に引き上げるとの見通しは不必要に積極的」
「インフレの鈍化は広範にわたる可能性」
「インフレの鈍化、一部ノイズがある可能性との考えにもオープンだが、広範に思える」
「物価圧力は十分ではない可能性」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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