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【特集】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:ゲーム関連銘柄への循環物色が続く中で、注目の中小型株は

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年6月21日16時に執筆


米国株の上昇と為替相場での円安水準を背景に、日経平均株価は今週月曜日から再び20,000円台を回復してきています。

相場全体を俯瞰してみると、ビットコイン関連銘柄に代表されるような旬のテーマ株、再び資金が集まりだしているバイオ関連銘柄、好業績の発表や自社株買い(消却)など株価に寄与しそうな個別材料を発表した銘柄など、少なからず材料を内包した株が資金を集めている状況です。

そうした中で、ゲーム関連銘柄に関して見てみると、全体的に堅調な推移を見せている銘柄が多い印象を持ちます。


■ゲーム関連銘柄への循環物色で株価堅調な銘柄多し

リリース直後の『キャプテン翼?たたかえドリームチーム?』がアプリランキングの上位に浮上すると共に、『ラブライブ!』の国内利用者が2,100万人を突破したKLab<3656>。

既存タイトルが好調に推移しており17年7月期の連結業績予想を上方修正したエイチーム<3662>。

スマートフォン向けゲーム『みんゴル』の事前登録者数が10万人を突破したドリコム<3793>。

クイズRPGゲーム『Q&Qアンサーズ』の配信を7月に控えているサイバーS<3810>。

『剣と魔法のログレス いにしえの女神』を米英加豪新で配信を開始したマーベラス<7844>。

『ドラゴンボールZドッカンバトル』などの既存タイトルの課金収入が引き続き伸びる見通しのアカツキ<3932>。

ざっと見ただけでも、ゲーム関連銘柄には個別物色が入り堅調な上昇を見せる銘柄が多くなっています。こうしたゲーム関連銘柄の中で出遅れ感が強い銘柄ですと、カヤック<3904>に注目してみると良いかもしれません。


■カヤック<3904>の基本情報

自社開発のスマホゲーム『ぼくらの甲子園』を主力とするソーシャルゲームの開発、広告の受託業務、ゲームコミュニティーサイト『Lobi』の運営と、3事業を展開するのがカヤック<3904>です。

鎌倉を地盤とするカヤック<3904>は、『面白法人』を掲げる企業だけあって、サイコロでボーナスを決める制度など、様々な面白い仕掛けをしている企業としても有名です。

スマホゲームユーザーに照準を絞ったコミュニティーサイト『Lobi』は、自分がプレイした動画を配信する実況機能等を実装し、一部の機能でユーザー課金を開始。収益化のステージへと突入しています。

また、スマホゲームも『ぼくらの甲子園』を中心に想定超の健闘を見せており、各事業で採算が改善しています。


■カヤック<3904>のチャート分析

カヤック<3904>の日足チャートを見てみると、

・2016年10月3日の安値1,734円
・2017年3月22日の安値1,273円

を結んだラインが上値抵抗線として株価を押さえ込んでいることがみてとれます。

下値を見てみると、

・2016年7月29日の安値845円
・2017年4月13日の安値1,016円

を結んだラインが下値支持線となっており、この2本のトレンドラインの間でのもち合い状態を形成しています。

6月21日終値(1,425円)が上値抵抗線と丁度同じ水準に来ており、22日以降、上方向にブレイクしてくる可能性が高まっている状態。

カヤック<3904>は中長期的な投資対象としても優れた銘柄だとは思いますが、トレンドラインをブレイクしてきた所で、ロスカット水準を厳し目に設定し、割り切った上での短期の値幅取りを検討する対象として考えても、タイミング的に良いかもしれません。

当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株情報の深掘り、個別銘柄の分析、世界経済や相場全体の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。当記事のチャート付き解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けると考えています。

「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思いますので、何卒宜しくお願い致します。

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執筆者名:元・社長
ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏

《SK》

 提供:フィスコ

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