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【市況】明日の株式相場見通し=3日続伸の反動で一服商状、年初来高値更新で達成感も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(21日)の東京株式市場は、きょうまでの日経平均株価の3日続伸でやや過熱感が高まっていることや、終値ベースの年初来高値を約半月ぶりに更新し、目先的な達成感もあることから、利益確定の売りが先行し一服商状となりそうだ。

 市場関係者からは「先週末16日からきょうまでの3日続伸で、日経平均株価は合計398円高と400円近い急騰となった。あすは、短期急騰の反動からスピード調整となる可能性がある。3日間の株価上昇を牽引した主な要因が円安・ドル高進行にあるだけに、円安に一服感が出ると調整局面入りとなりそうだ。NYダウ平均株価も、連日の過去最高値更新で過熱感と無縁ではない」との見方が出ていた。

 20日の東京株式市場は終始買い優勢の展開。日経平均株価は年初来高値を約半月ぶりに更新した。ただ、終盤は目先筋の売りに伸び悩むなど、資金の回転の速さも暗示している。日経平均株価終値は、前日比162円66銭高の2万230円41銭と3日続伸した。

 日程面では、IoTインテグレーション事業(IoTソリューションの企画及びこれに付随する端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発並びにクラウドサービスの運用・保守に関する業務)を手掛けるエコモット<3987>が札証アンビシャス市場に新規上場する。

 このほかに、日銀金融政策決定会合議事要旨(4月26~27日開催分)、黒田日銀総裁が全国信用金庫大会で挨拶、5月の訪日外国人客数、4月の全産業活動指数、5月の全国スーパーマーケット売上高、5月の工作機械受注に注目。海外では、米中外交・安全保障対話が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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