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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は続伸、主力株堅調で日経平均は2万円を回復

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続伸、主力株堅調で日経平均は2万円を回復
・ドル・円は111円01銭、上値が重い、日本株高も材料難
・クロスキャットやシステムディなどがストップ高


■日経平均は続伸、主力株堅調で日経平均は2万円を回復

日経平均は続伸。118.93円高の20062.19円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えた。小幅に続伸して始まり、その後もじりじりと上げ幅を広げており、節目の2万円を回復している。回復後はこう着感の強い相場展開となっているが、2万円処での底堅さが意識されてきている。

セクターではその他製品、サービス、金属製品、医薬品、鉱業、電気機器、化学、繊維、機械が堅調。半面、海運、石油石炭、水産農林、不動産が小安い。売買代金上位では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、KLab<3656>、ソニー<6758>、東エレク<8035>、リミックスポイント<3825>が堅調。半面、SUBARU<7270>、アンジェス<4563>、NTT<9432>、トヨタ自<7203>が一服。

日経平均は2万円を回復し、5日線を上回っての推移をみせている。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>が揃って上昇しており、日経平均をけん引。その他、信越化<4063>、ソニー<6758>など主力ハイテク株が堅調であり、インデックスに絡んだ商いが断続的に入っているようである。

また、日経平均が2万円処での底堅い値動きのなか、安心感から中小型株物色も活発である。過熱感が警戒されやすいものの、リミックスポイント<3825>、アカツキ<3932>、エンバイオHD<6092>、サイバーステップ<3810>などが高値を更新しており、個人の需給状況は良好である。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は111円01銭、上値が重い、日本株高も材料難

19日午前の東京外為市場でドル・円は上値の重い展開。日本株高を背景にリスク選好的な円売りの流れだか、材料難でドルは買いづらいもよう。

ドル・円は、日経平均株価が20000円台を回復したことで小じっかりの値動きとなり、111円に乗せた。株高を手がかりに、ドルは一時111円14銭まで値を切り上げた。

ランチタイムの日経平均先物は引き続き堅調地合いで推移しており、日経平均株価の上昇継続を見込んだドル買い・円売りの流れが続く見通し。ただ、材料が乏しく、ドル買いは限定的となりそうだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは110円75銭から111円14銭、ユーロ・円は124円08銭から124円36銭、ユーロ・ドルは1.1196ドルから1.1209ドルで推移した。

12時22分時点のドル・円は111円01銭、ユーロ・円は124円29銭、ポンド・円は141円76銭、豪ドル・円は84円61銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・クロスキャット<2307>やシステムディ<3804>などがストップ高

・タカタ<7312>がストップ安

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・カプラン米ダラス連銀総裁
「インフレは現在、非常に抑制されている」
「インフレは依然2%を下回っている」
「米国経済は完全雇用に非常に近い」
「インフレが抑制されていることに驚き」
「更なる利上げ、非常に慎重で辛抱強さが必要」

・トランプ米大統領
「キューバに自由投票を呼びかけ」
「キューバの米国大使館は引き続きオープン」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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