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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~出遅れセクターや銘柄への物色にシフト

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:出遅れセクターや銘柄への物色にシフト
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の売り越し
■前場の注目材料:ミツバ、ロボ3000台導入、自社製、国内外30拠点


■出遅れセクターや銘柄への物色にシフト

19日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。先週末の日経平均はこう着ながらも、ひとまず25日線からの理想的な反発をみせている。米国ではトランプ大統領の「ロシアゲート」問題を見極めたいほか、やはり米国株のリード役であるフェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット(グーグル)の「FANG」銘柄の底打ちが重要であろう。

一方で、需給妙味の大きい銘柄のほか、週末には銀行株がリバウンドをみせた。ハイテクが利益確定の対象となる一方で、出遅れセクターや銘柄への物色にシフトするようだと、相場の先高期待は後退しないだろう。そのため、「FANG」銘柄底打ち、若しくは資金シフトが起きるかを見極めたいところである。

そんな中、個人主体の中小型株物色は活発である。物色対象こそ絞られてきた感はあるが、物色される銘柄は連日高値を更新するといった好需給状況が続いている。先週末も中小型株の一角は大引けにかけて値を消す動きがみられたが、それだけ回転が速いため、返って需給面でシコリを残すことがない。

外部環境の不透明要因から日経平均が調整色を強めたとしても、連鎖安となった中小型株への押し目買い意欲は強いだろう。足元でフィンテックやゲーム、バイオ関連などへの資金集中が目立っているが、パリ国際航空ショー開催で航空機部品や炭素繊維などにも注目。政策絡みでは「健康寿命の延伸」による健康関連、イベントでは東京都議会議員選挙告示(7月2日投開票)による選挙関連銘柄への関心が集まる可能性もある。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り620万株、買い560万株、差し引き60万株の売り越しとの観測。

06月12日(月):170万株の買い越し
06月13日(火):210万株の買い越し
06月14日(水):110万株の売り越し
06月15日(木):400万株の売り越し
06月16日(金):1150万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21384.28、+24.38)
・NY原油は上昇(44.74、+0.28)
・マクロン新党6割獲得で仏下院選勝利へ
・米金融規制緩和策への期待
・金融など出遅れセクターへの見直し

・ミツバ<7280>、ロボ3000台導入、自社製、国内外30拠点
・東芝<6502>、日米韓連合で最終調整、半導体売却、日本勢主導を評価
・日本郵政<6178>、野村不HD<3231>の買収白紙、”高値づかみ”回避 成長戦略練り直し
・デンソー<6902>、パワートレーン売上高倍増、25年度めど、電動化分野に照準
・三菱重工<7011>、MRJ、初の実機展示、パリ航空ショーきょう開幕
・高砂熱学<1969>、導入コスト30%低減、吸排気管理システム、研究施設向け


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30  中・新築住宅価格(5月)

《HT》

 提供:フィスコ

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