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【通貨】今日の為替市場ポイント:黒田日銀総裁の会見内容を見極める展開

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

15日のドル・円相場は、東京市場では109円27銭から109円80銭で推移。欧米市場でドル・円は109円50銭から110円98銭まで上昇し、110円94銭で取引を終えた。

本日16日のドル・円は主に110円台後半で推移か。日本銀行は本日開催の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決定する見込みだが、黒田日銀総裁の会見内容を点検したいとの意見が多い。このため、会見前に投機的なドル買い・円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。

報道によると、自民党の有志議員で構成される「財政・金融・社会保障制度に関する勉強会」は15日、2回目の会合を開き、金融政策に関して意見交換した。会合に初めて出席した石破氏は「日本が迎える状況は極めて危機的」との見方を記者団に伝えたようだ。

市場関係者の間では、「米連邦準備理事会(FRB)はバランスシート縮小に舵をきっており、欧州中央銀行(ECB)は2018年には緩和策の解除に動く可能性が高いが、日本銀行の方向性は未だ定まっていない」との声が聞かれている。今回の金融政策決定会合では緩和策の出口政策について議論されることはないとみられているが、一部の市場関係者は「遅くとも年内には出口政策について正式に検討を開始するのではないか」と想定している。

《HT》

 提供:フィスコ

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