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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

インソース <日足> 「株探」多機能チャートより

■インソース <6200>  2,318円 (+165円、+7.7%)

 インソース <6200> [東証M]が急反発。13日正午ごろ、エルテス <3967> [東証M]と提携し、24時間365日ソーシャルメディア上の投稿を監視する「WEBリスクモニタリング」および、ネット上の評判をポジティブに変える「検索エンジン評判対策」サービスを開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「WEBリスクモニタリング」は、24時間365日ソーシャルメディア上の投稿を人とシステムで監視するだけではなく、不適切な投稿があった際、どのように対応すべきかを助言するサービス。一方の「検索エンジン評判対策」は、クライアント企業が本当に伝えたいコンテンツ(情報)の発信力強化支援・代行を行うことで、ネガティブなサイトの上位表示を防ぐコンサルティングサービスだという。また同社は同時に、チエル <3933> [JQ]との協業を強化し、セキュリティー対策ソフトウエアの販売を開始すると発表しており、あわせて業績への貢献が期待されているようだ。

■シーズHD <4924>  3,880円 (+230円、+6.3%)

 シーズ・ホールディングス <4924> が急反発し、上場来高値を更新した。同社は12日に決算を発表。17年7月期第3四半期累計(16年8月-17年4月)の連結経常利益が前年同期比46.5%増の62.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。前期に買収したエステサロンを運営するシーズ・ラボの業績上積みに加え、主力のドクターシーラボ事業で中華圏を中心とするインバウンド需要を取り込んだ「スーパー毛穴ローション」の販売が好調だったことが収益を押し上げた。

■RSテクノ <3445>  9,250円 (+390円、+4.4%)

 RS Technologies <3445> が3日ぶりに反発。12日、同社が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ヤオコー <8279>  4,835円 (+170円、+3.6%)

 ヤオコー <8279> が6日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付で、投資判断を新規に「オーバーウエイト」とし、目標株価を5480円に設定したことが好材料視されたようだ。同証券では、就業状況の変化や顧客層の高齢化は総菜・調理食品に強い同社業績にとって追い風になると指摘。また、人手不足に起因するコンビニエンスストアの新規出店の減速や総合スーパー業態の閉店は、競合緩和となり食品スーパー全体にとってメリットになるとしているが、同社は首都圏郊外立地で有利な店舗網の構築に成功しており、環境が良い食品スーパーの中でも、良好なポジションに位置しているとみている。さらに同証券では、17年3月期までで28期続いている増収増益の記録が更新できるとみており、現在、小売業平均以下となっている同社株のバリュエーションは上方修正の余地が大きいと判断している。

■東京個別 <4745>  1,518円 (+50円、+3.4%)

 東京個別指導学院 <4745> が3日ぶり反発。12日の取引終了後に発表した5月末の在籍生徒数が前年同月比5.0%増の2万6538人となり、順調に生徒数を伸ばしていることが好感されたようだ。第1四半期(3-5月)に東京個別指導学院恵比寿教室、東京個別指導学院五反田教室、Benesse文章表現教室新百合ヶ丘教室、Benesse文章表現教室武蔵浦和教室などを新規に開校したことが寄与した。なお、第1四半期の新規入会者数は前年同期比7.0%増の7553人だった。

■インベスC <1435>  4,735円 (+145円、+3.2%)

 インベスターズクラウド <1435> が4連騰。12日の取引終了後、子会社のRobot Home(ロボットホーム)が、デュアルタップ <3469> [JQ]へ「賃貸住宅キット」のOEM提供を行うことになったと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回のOEM契約では、デュアルタップはロボットホームの提供するIoTサービス「賃貸住宅キット」を「デュアルタップキット」として、今冬をメドに自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」へ導入する。これにより、室内に設置されたセントラルコントローラーで、エアコンやLED照明をはじめとした各種IoT機器の操作が行えるほか、コンシェルジュによる水漏れなどのトラブルや退去時の連絡など、入居者の毎日の生活をサポートするという。

■太陽誘電 <6976>  1,669円 (+38円、+2.3%)

 太陽誘電 <6976> 、TDK <6762> など電子部品株が反発。米国株市場でハイテク株売りの流れが形成され、12日はアップル株が3日続落と調整色を強めており、東京市場でもアップル関連に位置づけられる電子部品セクターには逆風が意識された。しかし、SMBC日興証券が12日付リポートで太陽誘電、TDKの投資評価をいずれも「2」から「1」に格上げし、目標株価について、太陽誘電は1200円から2100円に、TDKは8200円から1万1000円にそれぞれ大幅に引き上げており、これがポジティブサプライズとなって、株価を押し上げる形となった。

■大林組 <1802>  1,265円 (+25円、+2.0%)

 大林組 <1802> が続伸し年初来高値を更新した。SMBC日興証券が12日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価1300円→1500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、中期経営計画における持続的成長に向けた意欲を評価。また、土木、建築ともに良好な工事採算が続くことや、エネルギー事業などの子会社業績の貢献を踏まえ、18年3月期の連結営業利益を1260億円→1350億円(会社計画は1345億円)、19年3月期を1270億円→1370億円にそれぞれ上方修正した。

■MonotaRO <3064>  3,795円 (+65円、+1.7%)

 MonotaRO <3064> が続伸。ドイツ証券は12日、同社株の投資判断「バイ」を継続するとともに、目標株価を3900円から4300円に引き上げた。同社の1-5月累計売上高は前年同期比24.4%増と好調に推移していることを評価。配送コストの増加も比較的軽微にとどまるとみており、17年12月期の連結営業利益予想を従来予想117億1300万円から121億6300万円(会社予想115億9600万円)へ引き上げている。

■カプコン <9697>  2,705円 (+36円、+1.4%)

 カプコン <9697> が続伸。13日正午ごろ、「モンスターハンター」(略称「モンハン」)シリーズの最新作「MONSTER HUNTER:WORLD」(プレイステーション4、Xbox One向け)を18年初頭に全世界に向けて発売すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「モンハン」シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲームで、04年に家庭用ゲームでの第1作を発売して以降、13年を経た今もファンを増やし、シリーズ累計販売本数4000万本(3月31日時点)を誇る大ヒットシリーズ。今回発表した「MONSTER HUNTER:WORLD」は、据え置き機向けの新作としては9年ぶりのタイトルで、プレイヤーは調査団の一員として“新大陸”に足を踏み入れたハンターとなり、未知の大陸を探索するストーリーだという。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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