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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクGと銀行株の上昇がセンチメントを明るくさせるか

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ソフトバンクGと銀行株の上昇がセンチメントを明るくさせるか
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の売り越し
■前場の注目材料:中部電力、共同会社子会社化も、東京電力HD財務悪化の場合


■ソフトバンクGと銀行株の上昇がセンチメントを明るくさせるか

9日の日本株市場は底堅い展開になろう。注目されたコミーFBI前長官の議会証言のほか、英国総選挙についてはいずれも想定内となり、アク抜け感につながりそうである。8日の米国市場では政権運営に対する先行き懸念が後退し上昇。シカゴ日経225先物は大阪比70円高の20000円となっている。

昨日の日経平均は2万円を挟んでのこう着のなか、大引け間際に下落幅を拡大させていたが、この下落部分を吸収する展開になりそうだ。また、米ADRでソフトバンクG<9984>が強い動きをみせており、指数インパクトの大きい同社が日経平均をけん引する格好になりそうである。また、昨日しっかりだった銀行株の動向も注目される。

ただ、週末要因のほか、来週13-14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り利上げが実施されるかを見極めたいとのムードも高まりやすく、次第にこう着感が強まりそうである。とはいえ、ソフトバンクGの強い動きと銀行株の上昇でセンチメントを明るくさせる可能性はある。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り510万株、買い460万株、差し引き50万株の売り越しとの観測。

06月02日(金):180万株の買い越し
06月05日(月):370万株の買い越し
06月06日(火):210万株の買い越し
06月07日(水):160万株の買い越し
06月08日(木):150万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21182.53、+8.84)
・ナスダックは上昇(6321.76、+24.38)
・シカゴ日経225先物(20000、+70)
・SOX指数は上昇、引き続き半導体関連が堅調
・海外勢による中小型株の物色活況

・ユニバーサル<6425>子会社の資金、不正に流出か
・中部電力<9502>、共同会社子会社化も、東京電力HD<9501>財務悪化の場合
・任天堂<7974>「マリオ」エリアをUSJが着工
・日本水産<1332>マダコの完全養殖成功、事業化目指す
・ホンダ<7267>、完全自動運転25年メド、「高速道路」先行
・岩谷産<8088>水素ステーション、50か所超、20年度めど


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30  中・消費者物価指数(5月)  1.5%  1.2%
・10:30  中・生産者物価指数(5月)  5.7%  6.4%

《HT》

 提供:フィスコ

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