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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アイスタイル <日足> 「株探」多機能チャートより

■アイスタイル <3660>  912円 (-98円、-9.7%)

 東証1部の下落率3位。アイスタイル <3660> が5日続急落。5日、同社が海外募集による420万株の公募増資と、ヤフー <4689> ほか既存株主による420万株の海外株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約6.9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は909円で、最大で約36億円の調達資金については、借入金返済などに充てる。

■コカBJI <2579>  3,510円 (-140円、-3.8%)

 コカ・コーラボトラーズジャパン <2579> が反落。5日の取引終了後、これまで未定としていた17年12月期の業績予想を発表し、売上高9065億円、営業利益401億円、最終利益215億円とした。同社は旧コカ・コーラウエストと旧コカ・コーライーストジャパンが4月に経営統合し設立した会社で、存続会社となる旧ウエストの前期実績に比べると営業利益は90%増を見込むが、430億円強を見込む市場予想を下回ることから、6日は利益確定売りが出たようだ。なお、株主還元は旧ウエストの方針を引き継ぎ、17年12月期の年間配当は44円(前期は記念配2円含む46円)を予定。株主優待制度は保有株数と保有期間に応じてコカ・コーラ社製品などと交換できる株主優待ポイントを贈呈するとしている。

■スズケン <9987>  3,455円 (-100円、-2.8%)

 スズケン <9987> が続落。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は4200円から3300円に見直している。市場成長率やC型肝炎薬販売が想定を下回り業績予想を大幅減額した。具体的には、18年3月期の連結営業利益は従来予想272億円を165億円(前期比12%減)に引き下げたほか、19年3月期の同利益を305億円から172億円に修正した。後発品使用促進や薬剤使用抑制などから、国内医療用医薬品市場が想定以上に伸び悩んでいることの影響などを考慮している。

■薬王堂 <3385>  3,385円 (-70円、-2.0%)

 薬王堂 <3385> が反落。5日の取引終了後に発表した5月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比5.8%増となり、26ヵ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。客数が同4.0%増と引き続き堅調に推移しているほか、客単価が同1.7%増となったことが寄与した。なお、5月末現在の総店舗数は225店舗(うち調剤併設店4店舗、調剤専門薬局1店舗)となっている。

■ABCマート <2670>  6,530円 (-130円、-2.0%)

 エービーシー・マート <2670> が反落。5日の取引終了後に発表した5月度概況で、既存店売上高が前年同月比0.9%減と2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。スポーツシューズやキッズシューズの販売が好調だったほか、気温の上昇とともにサンダルの需要も高まったが、前年に比べて日曜日が1日少なかったことなどが響いたとしている。

■幸楽苑HD <7554>  1,891円 (-33円、-1.7%)

 幸楽苑ホールディングス <7554> が反落。5日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、既存店売上高が前年同月比4.3%減となり、3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同1.4%増と堅調な推移が続いているものの、客数が同5.7%減と落ち込みが大きく、これが既存店売上高を押し下げた。

■日本郵船 <9101>  203円 (-3円、-1.5%)

 日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> など海運株が軒並み売られた。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日5日時点で9ポイント安の821と15日続落、2月22日以来の安値水準にあり、これが海運セクターに重荷となった。鉄鉱石の港湾在庫が高水準に積み上がっていることが指摘されている。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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