【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ ハイテク株のほか、中小型株に資金集中か
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し: ハイテク株のほか、中小型株に資金集中か
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の買い越し
■前場の注目材料:東芝、監査法人をGPIFが提訴、不正会計で35億円
■ハイテク株のほか、中小型株に資金集中か
6日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。地政学リスクへの警戒のほか、5日の米国市場では、8日にFBI前長官の議会証言、英国総選挙、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて、内容を見極めたいとの思惑から利食い優勢の展開に。シカゴ日経225先物は大阪比5円高の20155円。円相場は1ドル110円47銭辺りとやや円高に振れて推移している。
日本株市場についても、FBI前長官の議会証言などを見極めたいなかで、手掛けづらそうである。ただし、下を売り込む流れにはならず、反対に押し目買い意欲の強さが意識されると考えられる。また、米国ではアルファベットは株価が初めて1000ドルを突破したほか、サーバー市場への参入を発表したAMDやエヌビディアが3%超の上昇となるなど半導体株が堅調である。アップルの世界開発者会議(WWDC)の開幕等も材料視されやすいだろう。
そのため、日経平均は引き続き2万円前半レベルでの値固めのなか、個別対応といったところである。昨日はソフトバンクG<9984>が指数を下支えした格好だが、AMDやエヌビディア同様、英アームもサーバー市場への参入を発表するなか、引き続き注目されやすいだろう。また、日経平均がこう着のなか、新興市場の中小型株の一角に値幅取り狙いの資金が集中しよう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り230万株、買い440万株、差し引き210万株の買い越しとの観測。
05月30日(火):50万株の買い越し
05月31日(水):270万株の売り越し
06月01日(木):40万株の買い越し
06月02日(金):180万株の買い越し
06月05日(月):370万株の買い越し
■前場の注目材料
・シカゴ日経225先物(20155、+5)
・半導体SOX指数は上昇、エヌビディアが3%超の上昇
・医薬、食品、建設など内需株堅調
・日経平均、15年12月以来となる2万円台を回復
・テーマ株などの中小型株の物色活況
・出光興産<5019>創業家再び社長人事反対へ 株主総会
・伊藤忠<8001>が新ポイントカード導入検討、ファミマで利用可
・日産自<7201>・三菱自<7211>、豪で物流など協力、一部販売協力も
・東芝<6502>、監査法人をGPIFが提訴、不正会計で35億円
・ドンキHD<7532>、東南アジアに初出店
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・09:00 毎月勤労統計(4月) 0.3% 0%
・11:00 車名別新車販売(5月)
・11:00 車名別軽自動車販売(5月)
<海外>
・特になし
《HT》
提供:フィスコ