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【市況】東京株式(大引け)=27円安、米景気減速懸念を背景に小幅続落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 31日の東京株式市場は前日の米国株市場が下げたことや為替の円高傾向を受け、引き続き日経平均株価は軟調な展開となったが、下値に対しても抵抗力をみせた。

 大引けの日経平均株価は前日比27円28銭安の1万9650円57銭と4日続落。東証1部の売買高概算は20億1898万株、売買代金概算は3兆176億3000万円。値上がり銘柄数は622、対して値下がり銘柄数は1282、変わらずは112銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウが続落、ナスダック指数も8日ぶり反落となったことを受け売り優勢。外国為替市場でも朝方は1ドル=110円台後半の推移と円高に振れたことが重荷となった。しかし下値では押し目買いが厚く、売り一巡後は下げ渋る展開に。米国では消費者信頼感指数が芳しくなかったことで景気先行きに対する不透明感が出ており、米長期金利低下の影響が東京市場にもネガティブに作用した。取引時間中に発表された中国PMIは前月比横ばいで、これは投資家心理改善に寄与した。MSCI構成銘柄入れ替えに伴い売買代金は膨らんだ。売買代金3兆円を上回ったのは、5月8日以来。

 個別では、任天堂<7974>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。ブリヂストン<5108>、コマツ<6301>も売りに押された。ケネディクス<4321>が大幅安となったほか、KLab<3656>、協和発酵キリン<4151>なども大きく下げた。東芝<6502>が下落、出光興産<5019>も値を下げた。

 半面、ディスコ<6146>が堅調、JR九州<9142>も高い。ホンダ<7267>、NTT<9432>がしっかり、キーエンス<6861>も上昇した。エムアップ<3661>が続急騰、前日に続ききょうもストップ高に買われる場面があった。ベルーナ<9997>、enish<3667>が大幅高、東京応化工業<4186>、昭和電工<4004>が買いを集め、東洋紡<3101>も物色人気となった。イー・ガーディアン<6050>、新川<6274>も高い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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