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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東京計器、福井コン、ソフトバンク

東京計器 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京計器 <7721>  272円  +21 円 (+8.4%)  11:30現在
 29日、東京計器 <7721> が昨年5月30日に発表した19年3月期を最終年度とする中期事業計画を見直し、新たに20年3月期の目標数値を策定したことが買い材料視された。19年3月期の経常利益目標を45.6億円→35億円に下方修正する一方、20年3月期の同利益目標は過去最高(39.8億円)を大幅に上回る64億円に設定した。19年3月期の下方修正は、船舶港湾機器事業の低迷が継続する状況にあることが要因。一方、20年3月期は、防衛・通信機器事業で19年3月期から本格的な量産が始まる「F-15」主力戦闘機用レーダー警戒装置の更新や「SH-60K」哨戒ヘリコプター用逆探装置、20年3月期のAIS補給処整備器材の大型受注などが収益拡大に大きく寄与する。また、農業機械用センサー関連機器や半導体製造装置用通信関連機器の量産化、海外向け鉄道用レール探傷車の受注も収益押し上げ要因となる。

■インフォマート <2492>  826円  +26 円 (+3.3%)  11:30現在
 インフォマート<2492>が続伸。この日、同社の「BtoBプラットフォーム」と、ホロン(名古屋市中村区)が提供する「AP-Vision/21.NET」が、システム連携を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「BtoBプラットフォーム」は、日々の受発注や請求業務など企業間の紙で行われている商行為をWeb上で行えるシステム。一方、ホロンの「AP-Vision/21.NET」は小売業本部や流通卸売業に必要なシステム課題をクリアした販売物流基幹業務システムで、今回のシステム連携により、「AP-Vision/21.NET」から抽出した売掛データは、「BtoBプラットフォーム 請求書」を通じて取引先に電子請求することができるようになるという。なお、インフォマートでは29日の取引終了後、「BtoBプラットフォーム 請求書」の利用企業数が14万社を突破したと発表しており、これも好材料視されているようだ。

■福井コン <9790>  3,570円  +105 円 (+3.0%)  11:30現在
 福井コンピュータホールディングス <9790> が大幅続伸し、連日で上場来高値を更新した。29日、同社が土木施工現場向け建設VRシステム「TOREND-CORE VR」などを8月22日にリリースすると発表したことが買い材料視された。発売するのは「TOREND-CORE VR」のほか、「TREND-CORE Ver.4」、3D点群処理システム「TREND-POINT Ver.5」の3製品。国土交通省によるi-Construction、CIMといった建設ICT(情報通信技術)の推進を背景に、対応製品のラインアップ拡充、機能追加を行い、さらなる増加が期待される需要取り込みを狙う。

■ローツェ <6323>  2,788円  +82 円 (+3.0%)  11:30現在
 ローツェ<6323>が続伸でもみ合いを上放れ。13週移動平均線を上回り上昇トレンド復帰を印象づけている。ウエハー・ガラス基板搬送装置を手掛け、大活況の半導体製造装置関連株の一角として注目されている。同社は29日、韓国子会社が日本円にして約31億円の製品を一括受注したことを発表、これはローツェの18年2月期連結業績に反映される見通しだ。業績予想には既に織り込まれているが、改めて収益成長に対する期待感からの買いを誘った。

■伊藤米久HD <2296>  1,055円  +23 円 (+2.2%)  11:30現在
 29日、伊藤ハム米久ホールディングス <2296> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.67%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月30日から18年3月31日まで。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,899円  +167 円 (+1.9%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が反発、全体悪地合いのなかで強さを発揮している。「AIが人類史上最大のパラダイムシフトを起こす」という持論を掲げる孫社長は、同分野の開拓に本腰を入れている。昨年、英国半導体設計大手のARMを買収したが、直近では米国の画像処理半導体大手エヌビディアの株式を買い集めていることが判明、AI技術分野に対する積極的な姿勢を評価する動きが強い。ARMは半導体の中の、CPUやGPUなどを設計し、その設計図を半導体メーカーにライセンスとして供与する業務を手掛けており、IoT社会の到来で収益機会が飛躍的に伸びるとみられている。そのなか、エヌビディアはGPUで圧倒的な世界シェアを有しており、「ARMとの親和性が高い」(準大手証券ストラテジスト)と指摘されている。また、サウジアラビアなどと共同で立ち上げた10兆円規模の巨大ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」への思惑も株高を後押ししている。

■ゲオホールディングス <2681>  1,194円  +22 円 (+1.9%)  11:30現在
 29日、ゲオホールディングス <2681> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.93%にあたる45万株(金額で5億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月8日から7月31日まで。

■マンダム <4917>  5,770円  +60 円 (+1.1%)  11:30現在
 マンダム<4917>が続伸し年初来高値を更新した。大和証券が29日付で、投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を5510円から6440円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券によると、会社側の18年3月期業績見通しは売上高800億円(前期比3.4%増)、営業利益80億円(同5.0%増)で、同証券の従来予想(売上高822億円、営業利益83億円)を下回る見通しだが、慎重な見通しを提示してきたに過ぎないものと受け止めているという。実際に同社の国内外のビジネスで、足もとで大きなリスクが顕在化したり、売上伸長率が極端に鈍化している兆候はないとしており、同証券では今期の連結業績を売上高816億円(前期比5.5%増)、営業利益81億5000万円(同7.0%増)と予想しているという。

■タカラバイオ <4974>  1,503円  +15 円 (+1.0%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>は5日ぶりに反発。同社は29日の取引終了後、悪性黒色腫を対象とした腫瘍溶解性ウイルスHF10(開発コード、TBI―1401)の第2相臨床試験で26日に第1例目被験者への投与を開始したと発表した。この試験では、根治切除不能または転移性黒色腫を対象としてHF10とイプリムマブ(免疫系の抑制解除による抗がん作用を狙った医薬品)を併用投与した際の有効性、安全性、免疫学的検査などの評価を行う。同社はHF10によるがん治療の早期承認を目指し、日本国内で19年3月期の承認取得を目標とし臨床開発を進めている。

■古河電気工業 <5801>  4,840円  +45 円 (+0.9%)  11:30現在
 古河電気工業<5801>が買いを集め、25日につけた年初来高値4900円ツラ合わせとなった。同社は29日、「超軽量カーボンナノチューブ(CNT)電線の開発」テーマが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」に採択されたことを発表。実験や試作を劇的に効率化することでCNT電線の実用化に向けた開発を大幅に加速する方針で、これが株価を刺激する材料となった。

■マーベラス <7844>  1,224円  +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 マーベラス<7844>が新値追い。29日の取引終了後、スマートフォン向けゲームアプリ「戦刻ナイトブラッド」のサービスを正式に開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同ゲームは、同社とアイディアファクトリー(東京都豊島区)、カドカワ<9468>傘下のKADOKAWAとの共同企画「『戦ブラ』プロジェクト」の第1弾で、天下統一を目指す吸血鬼や人狼の武将たちが、プレイヤーである「私(あなた)」を巡り、熱く激しい戦いを繰り広げる戦国恋愛ファンタジー。4月14日に開始した事前登録者数は60万人を突破しており、ヒット化が期待されている。

■任天堂 <7974>  33,980円  +30 円 (+0.1%)  11:30現在
 任天堂<7974>が3日続伸。4月中旬を境に急速な上値追い態勢にあり、個人投資家を中心とした投機資金を巻き込み連日大商いをこなしている。きょうも出足は2位のソフトバンクグループ<9984>を大きく引き離す売買代金となっており、注目度の高さを反映している。株価も前日ザラ場中に3万4610円の年初来高値をつけた後伸び悩んだものの、再び買い直される展開となった。3月3日に発売した「ニンテンドースイッチ」の売れ行きが絶好調、スイッチの18年3月期の出荷台数は1000万台を計画しているが上振れ濃厚との見方が強い。直近では英フィナンシャル・タイムズが28日に「18年3月期のスイッチの生産台数を1800万台に増産する」と報道し、人気を後押しした。スイッチと同時発売の「ゼルダの伝説」がドル箱ソフトとして初速の売り上げに貢献したとみられているが、今後もソフトとハードの相乗効果で同社の業績を押し上げるとの思惑が高まっている。

■アイホン <6718>  1,813円  -90 円 (-4.7%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 29日、アイホン <6718> が既存株主による47万9000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限7万1000株の売り出しを実施するが売り材料視された。売り出し株式数は最大で55万株と発行済み株式数の3%となる。売出価格は6月6日から9日までのいずれかの日に決定される。

■アスクル <2678>  3,335円  -40 円 (-1.2%)  11:30現在
 アスクル<2678>が冴えない。29日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次売上高(単体ベース)が前年同月比1.2%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが弱材料視されている。主力分野のBtoB事業は同2.8%増となったが、成長分野のLOHACOが同27.9%減となったことが前年割れの要因。配送サービスの正常化や、全顧客に対する24時間注文受付を再開したが、品揃えの回復がいまだに整っていないことが響いたたようだ。

■アルメディオ <7859>  199円  +50 円 (+33.6%) ストップ高   11:30現在
 アルメディオ<7859>がストップ高。家電業界向けに検査用CDなどを手掛けるが18年3月期は営業利益が前期比3.3倍の1億円予想と業績回復を見込んでおり、株価は4月13日の130円を底値に下値切り上げトレンドにあった。そうしたなか、同社は29日、グローバルサーチ社(東京都千代田区)から不動産総合比較サイト「イエカレ」事業を譲受することを発表、これを手掛かり材料に投機資金が集中した。譲受する事業の経営成績は17年1月期実績で売上高4億6400万円、経常利益1億5300万円。取得価格は4億5000万円、および6月1日からの1年間における業績に応じた追加代金(4000万円~4億2000万円)の合計額。これを踏まえ、今期売上高についても35億円から37億5000万円に上方修正している。

■ソルクシーズ <4284>  974円  +150 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 ソルクシーズ<4284>がストップ高の974円まで買われている。29日の取引終了後、ブロックチェーン推進協会に入会したと発表しており、今後の事業展開への期待感から、これを好材料視した買いが入っているようだ。同社は24日、SBIホールディングス<8473>へのフィンテック分野における技術協力を発表するなど、フィンテック分野へ注力しているが、フィンテックのキーテクノロジーの一つとして注目を集めているブロックチェーンでも、先取的な情報収集と技術の向上が重要であると考え、今回の入会に至ったという。

●ストップ高銘柄
 ルーデン <1400>  294円  +80 円 (+37.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 メディカルネット <3645>  887円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在
 マナック <4364>  536円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 リミックスポイント <3825>  743円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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