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【材料】大幸薬品---17年3月期は売上高微減も販管費減少等により純利益24.9%増、期末 配当は5円増配の20円

大幸薬品 <日足> 「株探」多機能チャートより

大幸薬品<4574>は12日、2017年3月期連結決算を発表した。2017年3月期連結業績は、売上高が前期比0.4%減の82.94億円、営業利益が同14.7%増の15.45億円、経常利益が同7.7%増の14.07億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同24.9 %増の10.49億円となった。

セグメント別に見ると、売上構成比で約6割を占める医薬品事業の売上高が前期比17.1%減の50.44億円となった。要因は、1)国内は止瀉薬市場の縮小傾向、期首の流通在庫高を背景に、競合他社製品の台頭、樋屋奇応丸の販売契約終了等による影響等、2)海外は中国においてライセンス更新後の生産準備に時間を要し出荷が減少したこと、円高影響等である。
一方、売上構成比で約4割を占める感染管理事業は好調に推移した。売上高は前期比45.6%増の32.36億円と大幅増収を達成した。期首の流通在庫が低水準にあり、季節性インフルエンザが早期に流行したことを背景に、小売店の店頭における感染症対策のプロモーションを早期に開始したこと、アライアンス等によるブランド強化が奏功した。
利益面では、医薬品事業の営業利益は広告宣伝費を始めとする販売費が減少したものの、前期比13.2%減の19.44億円と減益となった。感染管理事業の営業利益は、増収効果により前期比約4倍の8.03億円に増加した。

同社は3月16日に期末配当予想の修正を発表済みである。昨年5月13日に発表した1株当たり配当予想15円に対し、特別配当5円を加え20円とする方針である。堅調な連結業績に加え、感染管理事業を取り巻く環境、内部留保および配当性向などを総合的に勘案した結果としている。

2018年3月期の連結業績予想については、医薬品事業、感染管理事業ともに増収を計画し、売上高は前期比4.9%増の87.00億円、営業利益が同0.4%増の15.50億円、経常利益は同7.6%減の13.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同14.2%減の9.00億円を見込む。

《TN》

 提供:フィスコ

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