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【材料】タングステンは注目場面、NTダイカッターの生産能力倍増に注目

 日本タングステン<6998>は、前日終値の194円近辺で小動き。同社を好業績見通しの割安銘柄として注目したい。同社が11日に発表した18年3月期の連結業績予想は、売上高は99億円(前期比2.2%減)と小幅減収予想ながら、営業利益は5億7000万円(同20.3%増)と大幅増益を見込んでいる。PERは10倍台、PBRは0.5倍台と割安水準にある。

 今期は衛生用品関連のNTダイカッターで増収が見込まれるものの、照明関連のタングステンワイヤーが引き続き弱含みで減少し、また、自動車関連の接点製品が一部在庫調整などで減収となる見通しとしている。損益面では、生産システム改善による原価低減や、設備更新による品質・生産性の向上を図り、収益改善活動を推進するとしている。

 また、同社は決算発表と同時に、紙おむつなどサニタリー製品を高速・高精度で切断する超硬合金製ロータリーカッターで、グローバルに展開している「NTダイカッター」の生産能力を、従来の2倍に増強するために基山工場(佐賀県基山町)に建屋を増強すると発表した。約10億円を投じて18年3月に竣工する予定としている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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