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【通貨】今日の為替市場ポイント:米6月利上げを想定してリスク回避の円買い抑制も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

24日のドル・円相場は、東京市場では111円73銭から112円05銭で推移。欧米市場ではドル・円は112円13銭まで買われたが、111円48銭まで反落し、111円49銭で取引を終えた。

本日25日のドル・円は111円台で推移か。米6月利上げの可能性は高いとみられており、リスク回避的なドル売りが広がる可能性は低いとみられる。

米連邦準備理事会(FRB)が24日公表した5月2-3日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合議事要旨によると、参加メンバーの大半は間もなく利上げが適切になると想定していることが判明した。ただ、最近の経済指標の弱含み(米国景気の減速)が一時的とするだけの証拠が得られるまで利上げは待つべきだとの見解で一致した。FRBのバランスシート縮小を年内に開始することについては、メンバーのほぼ全員が肯定的な見方を示していた。

市場関係者の間では6月利上げの可能性は依然として高いとの見方が多いようだ。「米国景気の減速が一時的とするだけの証拠が得られるまで利上げは待つべき」との見解については「インフレ鈍化や雇用情勢の悪化を示唆するデータは特にないことから、6月利上げを否定する見解ではない」との見方が出ている。

ただし、一部の市場関係者は「次回のFOMC会合で利上げが高い確率で実施されるとの予断を持つことはできない」と指摘しており、「6月初旬にかけて発表されるインフレ、雇用に関連する経済指標の内容を確認することは大変重要」と見ている。

《HT》

 提供:フィスコ

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