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【市況】<マ-ケット日報> 2017年5月24日

 24日の市場は日経平均が反発。終値は前日比129円高の1万9742円で、17日以来、1週間ぶりの水準まで回復して引けた。この日は米株高や円安という追い風を受けて終日堅調に推移。出来高も増加傾向にあり徐々に業績相場を取り戻しつつある。今晩の米FOMC議事要旨公表を控え慎重さは残るものの地合いの改善は続いている。

 昨日の米国市場は原油高、金利高を好感してダウ平均が4日続伸した。原油先物(WTI)は25日のOPEC総会で協調減産が延長されるとの見通しから1カ月ぶりの高値をマーク。エネルギー関連株の買いにつながった。この日発表された予算教書は予想された通りの内容で目新しさはなかったが、一部で内容が後退するとの懸念があったため安心感を呼んだようである。

 さて、昨日は英国の爆発事件の影響を受けた東京市場だが、欧米株が下げなかったことでさっそく修正高する展開に。円相場が対ドルで一時112円台に入ったことも買い安心感につながり、日経平均は17日~18日に空けたチャートの窓の上限(1万9764円)を埋めるまでの戻りを見せた。取引時間中は米格付け会社の突然の格下げで中国上海株が急落する場面があったが、日経平均に目立った影響はなく、悪材料への耐性は思いのほかついているようである。個別では米WD社が東芝メモリー買収に2兆円を提示したとの報道で東芝 <6502> が値を上げている。(ストック・データバンク 編集部)

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