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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は反発、RIZAP-Gのグループ会社が軒並み急騰、個人の中小型株物色は活発

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、RIZAP-Gのグループ会社が軒並み急騰、個人の中小型株物色は活発
・ドル・円は111円89銭、ドル下げ渋り、111円50銭近辺にドル買い興味残る
・堀田丸正や夢展望などがストップ高


■日経平均は反発、RIZAP-Gのグループ会社が軒並み急騰、個人の中小型株物色は活発

日経平均は反発。94.59円高の19707.87円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えている。23日の米国市場では、予想を下回る経済指標の発表があったものの、米金利上昇を背景にゴールドマン・サックスなど金融セクターが買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の19770円となるなか、買い先行の展開となった。ただし、FOMC議事録を見極めたいとの思惑から強弱感が対立するなか、寄付き直後に付けた19782.81円を高値に、その後はこう着感の強い相場展開が続いている。

セクターではその他製品、海運、証券、銀行が堅調。半面、情報通信、金属製品、建設が小安く推移。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。売買代金上位では、任天堂<7974>、東芝<6502>、Vテク<7717>、三菱UFJ<8306>、JT<2914>、東エレク<8035>が堅調。一方でソフトバンクG<9984>、しまむら<8227>、ファナック<6954>が冴えない。

米国の流れを引き継ぐ格好からメガバンクは堅調ながらも、寄付き後はこう着が続いており、手掛けづらさがある。一方で中小型株への物色は活発であり、とりわけRIZAP-G<2928>のほか、グループ会社が軒並み上昇するなど個人の関心が集まっている。上場来高値更新も相次ぐなか、より中小型株での値幅取り狙いの流れが強まりそうである。

日経平均は5日線を突破してきたが、寄付き後は戻り売りに押される格好となり、陰線を形成している。直近のもち合いレンジである19700-20000円処の下限レベルでもあるため、強弱感が対立しやすいところであろう。24日のFOMC議事録のほか、25日のOPEC総会を見極めたいとのムードのなか、引き続き主力処ではメガバンクの動向を見極めたい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は111円89銭、ドル下げ渋り、111円50銭近辺にドル買い興味残る

24日午前の東京市場でドル・円は111円73銭から111円99銭で推移。日経平均株価の上昇を意識したドル買いが観測されたが、株高が一服したことから、ドルはやや上げ渋った。

午前中の取引ではリスク回避的な円買いは特に確認されていないことから、午後の取引で株高・円安の相場展開となる可能性は残されている。新たなドル売り材料が提供されない場合、ドルは111円50銭近辺で下げ渋るとの見方は依然として多い。

ここまでのドル・円の取引レンジは111円73銭から111円99銭。
・ユーロ・円は、124円97銭から125円22銭で推移
・ユーロ・ドルは、1.1177ドルから1.1192ドルで推移

12時05分時点のドル・円は111円89銭、ユーロ・円は125円12銭、ポンド・円は145円08銭、豪ドル・円は83円38銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・堀田丸正<8105>や夢展望<3185>などがストップ高

・Fプラネット<7853>がストップ安
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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