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【材料】自動車決算:トヨタはじめ新年度計画は保守的、米国の販売動向の見極めが肝心 SMBC日興証券(花田浩菜)

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

トヨタが今話題のビットコインの基盤技術であるブロックチェーンと呼ばれる技術を活用した自動運転の研究を始めることが報じられましたね。さて、注目の自動車各社の新年度計画が出そろいました。5/24付の「Daily Outlook」では、この自動車各社の新年度計画についてまとめられているのでご紹介します。

まず同レポートでは、自動車各社の決算発表について、17/3期を通じて苦しめられた円高の影響は概ね一巡したとまとめています。新年度計画については『売上高が7社合計で同1.1%増、営業利益に至っては、同12.0%減と、大方の想定通りではあるものの、弱い収益見通しが示され、軒並み事前の市場予想を下振れた。とりわけ、トヨタやSUBARUといった、北米の売上比率が相対的に高い企業が市場予想を大幅に下回る見通しを示したことが特筆されよう』としています。

次に、各社の営業利益の見通しを要因分解し、『為替前提については、トヨタやホンダが105円/ドル前提とするなど、現下の為替レートと比べて保守的な前提を置いている。また、17/3期に合計で1兆円以上増益要因となったコストダウン効果を18/3期は3千億円強しか見込んでいない点、経費増を2千億円強見込んでいる点なども保守的な印象だ』と随所に保守的な見積もりが散見されるとの見解を述べています。

続けて、『このように、各社の見通しをつぶさに紐解くと、今後の四半期決算ごとに、計画比上振れでの推移が確認される可能性は高いだろう。ただ、一点気がかりなのが北米の販売
動向だ』とし、米国の販売動向を見極める必要があると分析しています。

最後にレポートでは、『自動車メーカーの主な銘柄』を紹介しています。具体的にはトヨタ<7203>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>など全7銘柄が挙げられていますので、詳しくは5/24付の「Daily Outlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜

《DM》

 提供:フィスコ

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