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【材料】■フィスコキャンパス銘柄分析レポートVol5 トヨタ自動車<7203>

フィスコ <日足> 「株探」多機能チャートより

「フィスコキャンパス銘柄紹介レポート」とは、フィスコ<3807>のアナリストと現役の大学生によって組織された「フィスコキャンパス」による毎月発行の共同レポートである。アナリストとディスカッションを重ね、キャンパス一期生が「フレッシュな感性」をもとに選んだ銘柄をまとめている。


※2017年3月号より抜粋(3月13日にリリース)


紹介銘柄:トヨタ自動車<7203>
キャンパス生:石神 沙季


「ドル・円相場が再び円安に振れ、追い風か」


■なぜ今注目するのか

同社は年明け以降株価がさえないが、これには新米国大統領であるトランプ氏の政策が大きく関係している。米国向けの生産拠点をメキシコに設ける、という同社方針の見直しがそれである。このような現状にあるなかで、なぜ今同社に注目するのか。こうした政治的リスクがある一方で、米国では3月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げするとの見方が広がっている。これらを背景にドル・円相場が再び1ドル=115円台を窺う水準まで円安に振れてきており、同社にとって追い風となることは間違いない。同社の今1-3月期の想定為替レートは1ドル=110円とされている。


■足元の業績と今後の展望

2017年3月期の第3四半期累計期間(2016年4-12月)における日本、海外を合わせた自動車の連結販売台数は、664万3千台と、前年同期に比べ15万台(2.3%)増加した。そのなかでも日本での販売台数は161万3千台と同13万6千台(9.2%)の増加となった。海外においても503万台と同1万4千台(0.3%)増加し、販売は堅調に推移している。

また、同社は2月にプリウスPHVのフルモデルチェンジを発表した。EVモードでの走行距離を68.2kmに拡大し、充電した電気がなくなった場合には低燃費ハイブリッド車として走行することができる。また、量産車としては世界初となるソーラーパネルで充電できる仕組みも取り入れている。このプリウスPHVを始め、環境対応車や自動運転車の展開が期待される。


※「フィスコキャンパス」とは、現役の大学生によって組織されている。難しいと思われがちな金融・経済の世界を、身近なものに感じていただけるよう、大学生の目線に置き換えて企業や株式市場の情報発信を行うことを目的としている。

なお、5月号は5月24日(水)の20時ごろめどにリリース予定で、現在申し込み受付中。

《WA》

 提供:フィスコ

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