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【市況】<マ-ケット日報> 2017年5月23日

 23日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比65円安の1万9613円だった。前日の米国株は続伸したものの、英国で起きた爆破テロ事件の方が材料的に勝ってしまい、全体的に買いが見送られる1日となった。トランプ大統領の「ロシアゲート」を巡る新たな疑惑も報道されており敢えて買う理由もない状況。本日も出来高少なく当面は膠着しそうなムードにある。

 昨日の米国市場はハイテク株、防衛関連株中心に買いが入りダウ平均は3日続伸した。トランプ大統領の「ロシアゲート」売りは目先一巡し、材料や業績に沿った物色が戻っている。この日は米国とサウジアラビアが1100億ドルの武器売却で合意したことで防衛関連株が軒並み高。原油相場の上昇も手伝って一時上げ幅は100ドル超えとなっていた。業績に安心感のあるIT・ハイテク株にも買いが入り、ナスダック指数は史上最高値まであとわずかに迫っている。

 一方、東京市場は序盤こそ米株高を受けてプラス圏に顔をのぞかせたが、それ以降は英国の爆発事件やトランプ大統領の新たな疑惑問題で株価は軟化。円相場が一時1ドル=110円台に上昇したこともあって、終盤に少し下げ幅を広げてしまった。もっとも、日銀によるETF買い期待や業績面から見た割安感から下値を売り込む動きは限定的。日柄をかけて1万9500円前後の下値を固めるような展開となろう。個別では外国証券の投資判断引き上げでテルモ <4543> が年初来高値を更新。IOTによるデータ市場創設報道で関連とされるFスターズ <3687> やぷらっと <6836> などが思惑で買われている。(ストック・データバンク 編集部)

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