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【通貨】今日の為替市場ポイント:米国株や原油先物の続伸を意識してリスク回避の円買い抑制も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

22日のドル・円相場は、東京市場では111円01銭から111円61銭まで上昇。欧米市場ではドル・円は111円50銭から110円93銭まで下落したが、111円30銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は111円前後で推移か。米国株や原油先物の続伸を意識して、リスク回避的なドル売り・円買いはやや抑制される可能性がある。

22日の欧米市場では、メルケル独首相がユーロ高に対する懸念を表明したことを受けて主要通貨に対するユーロ買いが優勢となった。報道によると、メルケル首相は「ユーロは弱過ぎる。これは欧州中央銀行(ECB)の政策が理由だ。これによってドイツ製品が相対的に安くなっており、ドイツ製品はよく売れている」との見方を示した。メルケル首相はまた、「国内の投資拡大が不均衡の解消につながり得る」との見方を示した。

3月の独貿易収支は+253億ユーロで黒字額は前年同月の258億ユーロを若干下回っているが、今年1-3月期の貿易黒字は600.2億ユーロで昨年同期の588.8億ユーロをやや上回っている。ユーロ安が継続し、ユーロ圏や米国経済がさらに回復した場合、ドイツからの輸出は増加する可能性があるため、ドイツの貿易黒字額は縮小せず、やや増える可能性がある。

ただし、ユーロ安の是正はユーロ圏加盟国の総意に基づく措置であり、ドイツは単独で決定できることではない。市場関係者の間ではドイツが内需拡大のための財政政策を導入することが妥当との見方が多い。

《HT》

 提供:フィスコ

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