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【材料】ハピネット---17年3月期決算は、営業利益7.2%増、18年3月期通期は、営業利益13.6%増を見込む

ハピネット <日足> 「株探」多機能チャートより

ハピネット<7552>は12日、2017年3月期(16年4月-17年3月)決算を発表。売上高が前年同期比7.1%減の1740.59億円、営業利益が同7.2%増の36.98億円、経常利益が同0.5%減の34.79億円、当期純利益が同13.5%減の20.40億円だった。

中核事業の玩具事業は、キャラクター商材が好調に推移したが、売上高は苦戦を強いられた。利益面においては、適正在庫の維持に努めたことによる在庫処分の減少等により前期を上回った。映像音楽事業は、一部ヒット作品はあったが、パッケージ市場全体が低調に推移し、売上高、利益面ともに低調に推移した。ビデオゲーム事業は、「Nintendo Switch」や「PlayStation4」の本体及び関連商材が好調に推移したが、ソフト配信やスマートフォン向けゲームの影響等により、売上高は苦戦を強いられた。利益面は、独占流通ソフトの販売を推進したことや在庫処分の減少により、前期を大幅に上回った。アミューズメント事業は、集客力の高い施設におけるイベント販売等を積極的に実施したが、大きなヒット商材に恵まれず、新型キッズカードゲーム筐体の導入等に伴う費用が発生し、売上高、利益面ともに前期を下回った。

18年3月期通期については、売上高が前期比3.4%増の1800.00億円、営業利益が同13.6%増の42.00億円、経常利益が同14.9%増の40.00億円、当期純利益が同22.5%増の25.00億円を見込んでいる。

同社は全社基本方針として、新たな成長に向け、組織改編を行い、事業領域の拡大と業務改革を推進する、としている。その基本方針のもと、セグメント別の通期計画について、玩具事業は市場シェアの拡大および、業務内容や人員体制を見直し安定した利益の創出をはかることで、売上高は750.00億円、利益は32.50億円を目指す。映像音楽事業は、メーカー販社化に向けた機能強化や、自社幹事、出資作品において利益の創出をはかり、売上高は370.00億円、利益は5.50億円を目指す。ビデオゲーム事業は、「Nintendo Switch」の販売最大化、独占流通商品とゲーム周辺商材の拡大により利益率の向上をはかり、売上高は460.00億円、利益は4.50億円を目指す。アミューズメント事業は、優良ロケーションの開発で売り上げの最大化を、またオリジナル・独占販売商品の拡大と既存ロケーションの見直しにより利益率の向上をはかり、売上高は220.00億円、利益は13.50億円を目指す、としている。その他にも新たな取組みとして、優良なIPを持つ企業との協業により、販売の最大化と様々な商材への二次利用を行うことで、既存事業の成長発展をはかるべく、アライアンス専門の部署を立ち上げた。また企業価値向上のための資本政策にも積極的に取組むとしている。

《NB》

 提供:フィスコ

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