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【経済】【中国】針灸治療後に全身麻痺、頸部に「折れた針」残留か=四川


四川省成都市に住む49歳の高英さんは針灸の電気治療を受けた後、頸部に激しい痛みを感じた。その後、身体が徐々に麻痺し、現在はICU(集中治療室)で治療中。CT検査の写真には、頸部に折れた針のような「異物」が見られたという。同市新都区衛生局が現在、針灸治療をした医者を調査している。成都商報が伝えた。

高さんは半年前に脊椎の手術を受けた。その後、家業の茶店で杖を使いながらも接客できるまでに回復。より早い回復を目指し、4月11~17日に毎日約1時間、計7回の針灸治療を受けた。ただ、同24日には身体が麻痺しはじめ、成都大学附属医院に入院した。

主治医によると、入院後に撮影したCT写真には左右の頸肩部軟組織に折れた針のような「異物」が存在したが、その後の検査で「異物」は見られなくなった。体内で移動した可能性があるという。高さんは頸脊髄損傷、敗血症などを発症。主治医は「最善の治療は命を保つことで、頸部より下は麻痺が残るだろう」と述べている。

針灸治療を行った医者は、高さんがICUに入院した際に11万人民元(約180万円)を賠償したが、自身の責任は否定。「“憐憫の情”から賠償した」と述べた。成都中医薬大学の盧先明・教授は、針灸の電気治療自体には問題がなく、標準的な治療法と話している。

【亜州IR】

《HT》

 提供:フィスコ

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