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【市況】日経平均は小幅下落、メガバンク辺りがもう一段リバウンドをみせるか見極め/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は小幅下落。30.59円安の19523.27円(出来高概算8億9000万株)で前場の取引を終えた。18日の米国市場ではトランプ政権を巡る先行き不透明感が重しとなるものの、良好な経済発表が材料視され、前日の大幅下落に対する買い戻しを誘った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の19605円となるなか、小幅に反発して始まった。しかし、週末要因もあって積極的な参加者は限られており、自律反発の域は脱せず。寄付き直後につけた19599.99円を高値に、その後は一時19500円を下回る場面をみせた。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは保険、証券、鉱業、銀行が小じっかりな半面、電力ガス、倉庫運輸、サービス、不動産、陸運が冴えない。

 日経平均は反発して始まったが、上値追いは慎重となっている。市場は米大統領弾劾となった場合の金融市場の反応について予想し始めたとも伝えられるなか、政治混乱リスクが和らぐのを見極める必要があるようだ。日経平均は前日の価格範囲内でのこう着のなか、個別材料株での短期的な値幅取りが中心になりそうだ。

 また、TOPIXは0.07%安となり、日銀のETF買い入れへの期待はそれ程高まらないだろう。ただ、底堅さが意識されるなか、メガバンク辺りがもう一段リバウンドをみせてくるようだと、日経平均のプラス圏回復も期待されそうだ。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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