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【材料】<動意株・16日>(大引け)=アズジェント、シンシア、KLabなど

アズジェント <日足> 「株探」多機能チャートより
 アズジェント<4288>=ストップ高で、連日の年初来高値更新。同社は15日の取引終了後に発表した17年3月期単独決算で、売上高48億4100万円(前の期比57.7%増)、営業利益3億3700万円(前の期2億6000万円の赤字)、純利益3億1200万円の黒字(同2億8400万円の赤字)と、各利益が大幅に黒字転換したことが好感されている。国が求める「自治体情報システムの強靱性の向上」を背景に、地方自治体のファイル無害化ソリューションとして、ボティーロ社(イスラエル)社の「Secure Data Sanitization」が好調に推移するなど、プロダクト関連が大幅に伸長したことが牽引役となった。なお、18年3月期業績予想は未開示としている。

 シンシア<7782>=ストップ高。同社は15日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高11億200万円、営業利益1億3700万円、純利益1億2600万円となり、16年12月期第1四半期は四半期連結財務諸表を作成していないため前年同期との比較はないが、17年12月期通期営業利益予想2億8000万円(前期比51.5%減)に対する進捗率が49%と高かったことが好感されている。カラーコンタクトレンズ市場の積極開拓を図ったことに加えて、インターネット通販店やドラッグストアを介した新たな流通チャネル開拓へ注力したことなどで売上高が拡大したことが業績を牽引した。また、前期末に比べて円高傾向で推移したことで仕入れ原価の低減につながった。

 KLab<3656>=後場上げ幅を拡大し、年初来高値更新。この日、対戦型サッカーシミュレーションゲーム「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」の事前登録者数が8日の受け付け開始から3日間で100万人を突破したと発表しており、同タイトルに対する期待感が高まっているようだ。同タイトルは、「キャプテン翼」を題材にした対戦型サッカーシミュレーションゲーム。初代「キャプテン翼」から最新の「キャプテン翼ライジングサン」までの原作ストーリーの追体験できるほか、好きな選手を揃えて自分だけのドリームチームづくり、また、ともだちや全国のプレイヤーとの対戦が楽しめるのが特徴としている。

 ブイ・テクノロジー<7717>=急伸。2月6日につけた年初来高値を大幅に上回り一時、2万円をつける場面もあった。同社は液晶や有機EL製造装置を展開するが、ここ急速に市場拡大の兆しにある有機EL向けに、蒸着プロセスで必須商品であるファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)を手掛け、成長期待が高い。そうしたなか15日取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想では、売上高が700億円(前期比54.3%増)、営業利益は100億円(同84.7%増)、最終利益は49億円(同74.1%増)と前期に続き高水準の伸びを見込んでおり、これが大きく好感された格好だ。

 クボテック<7709>=ストップ高。同社は15日の取引終了後に発表した18年3月期連結業績予想で、売上高34億円(前期比24.5%増)、営業利益は2億2000万円(同8.4倍)、純利益1億7000万円の黒字(前期は収支均衡)と大幅営業増益を見込んでいることが好感されている。FPDメーカーの設備投資拡大を背景に主力の画像処理外観検査装置の伸長が見込まれるほか、有機ELや機能性フィルム向けなど液晶以外向けの開発・販売を強化することなどが寄与する見通し。

 大光<3160>=一時ストップ高。急反騰して4ケタ台に乗せ、上場来高値を更新。15日の取引終了後、東京証券取引所の承認を得て、5月22日付で東証2部から東証1部市場へ指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする格好で買いが入っている。同社は、東海地区を中心に関東地区から関西地区で大手外食チェーン、ホテル、レストラン、事業所給食などを顧客とする食品卸。また、業務用食品スーパー「アミカ」なども展開。17年5月期連結業績は、売上高562億円(前年同期比4.4%増)、経常利益7億8000万円(同6.2%減)を見込む。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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