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【材料】極洋---2017年3月期増収増益で着地、営業利益は53.0%増

極洋 <日足> 「株探」多機能チャートより

極洋<1301>は11日、2017年3月期連結決算を発表。売上高が前期比4.4%増の2365.61億円、営業利益が同53.0%増の37.23億円、経常利益が同31.8%増の37.09億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同34.6%増の24.22億円だった。

水産商事セグメントの売上高は同9.7%増の1214.20億円、営業利益は同61.8%増の29.18億円だった。全体として魚価が堅調に推移し、鮭鱒・エビ等の取扱いを伸ばした。

冷凍食品セグメントの売上高は同2.0%減の683.04億円、営業利益は同294.3%増の6.55億円だった。寿司種を中心とした生食用商品及び『だんどり上手』シリーズなどの加熱用商品を拡販するとともに、エビ加工品やかに風味かまぼこの販売が伸長。家庭用冷凍食品事業では商品群を増やし、塩釜新工場製品も伸長した。

常温食品セグメントの売上高は同4.8%増の188.16億円、営業利益は同73.7%減の1.02億円だった。海産珍味類の販売は大手コンビニ向け製品を中心に順調に推移したが、珍味原料となるイカの価格高騰により利益は落ち込んだ。

物流サービスセグメントの売上高は同45.8%減の16.04億円、営業利益は同36.0%減の1.38億円となった。冷蔵倉庫事業は、入庫貨物の確保を図り、引き続き営業力強化と事業の効率化に努め、売上・利益ともに前年同期を上回ったが、冷蔵運搬船事業は、長引く海運市況の悪化により、事業から撤退した。

鰹・鮪セグメントの売上高は同4.5%増の260.09億円、営業利益は同96.5%増の6.96億円となった。加工及び販売事業は、引き続き地中海本鮪やインド鮪等の取扱いを伸ばした。海外まき網事業は、東沖操業の不漁により水揚げ数量が減少したものの、魚価は昨年に比べ高値で推移した。

2018年3月期通期については、売上高が前期比5.7%増の2500.00億円、営業利益が同7.4%増の40.00億円、経常利益が同7.8%増の40.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.4%増の27.00億円を見込んでいる。

《TN》

 提供:フィスコ

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