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【材料】<動意株・12日>(大引け)=ベルーナ、新東工業、シンフォニアなど

ベルーナ <日足> 「株探」多機能チャートより
 ベルーナ<9997>=大幅高。同社は婦人アパレルを主力とするカタログ通販大手だが、M&A戦略が奏功、収益多角化推進も寄与して業績急成長局面にある。11日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表したが、売上高は1600億円(前期比9.5%増)、最終利益段階で88億円(同51.6%増)を見込むなど絶好調。17年3月期連結決算は売上高1460億8300万円(前の期比10.9%増)、営業最終利益58億200万円(同63.7%増)の好決算で発射台が高くなっていた後だけに、ポジティブサプライズとなった。

 新東工業<6339>=急伸し年初来高値更新。同社は11日の取引終了後、株主優待制度を新設すると発表しており、これを好感した買いが入っている。毎年9月末時点の株主に対して、保有株数と保有継続期間に応じて1000円分~3000円分のクオカードを贈呈する。また、大治事業所(愛知県・大治町)に、従来の約2倍の広さを持つ新工場を建設し、再生医療分野などに向けて高性能無菌クリーンルームの生産能力増強を図ることや、米国で金属の表面検査・分析および表面処理事業を展開するラムダ・テクノロジーズ・グループとの業務提携をあわせて発表しており、事業拡大を期待する買いも入っているようだ。

 シンフォニアテクノロジー<6507>=後場に入って急伸。同社は12日午後1時40分、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は950億円(前期比12.8%増)、営業利益は76億円(同45.6%増)、最終利益は49億円(同23.2%増)を見込んでいる。国内外を問わず顧客ニーズを先取りした製品開発と提案型の販売活動を行うことで受注の拡大を目指す。また、引き続き外部コンサルタントを活用したコストダウン、生産・試験工程の自動化による生産効率の改善をさらに進める。

 KLab<3656>=ストップ高で年初来高値更新。同社は11日取引終了後に、17年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業損益は9億3500万円の黒字(前年同期は7000万円の赤字)に浮上した。売上高は52億4900万円(前年同期比8.9%増)で着地。「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」や「BLEACH Brave Souls(ブリーチ ブレイブソウルズ)」の売り上げ増に加え、イベント事業関連費用や広告宣伝費が減少したことなども寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

 丸井グループ<8252>=急伸。同社は11日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表し、売上高は2455億円(前期比3.6%増)、営業利益は350億円(同12.0%増)、最終利益は205億円(同9.5%増)を見込むことが好感されている。ショッピングクレジットの順調な拡大が業績を牽引するほか、リボ・分割払いの残高拡大も寄与するとしている。また、SC(ショッピングセンター)・定借化へのビジネスモデル転換も引き続き行うとしている。同時に、上限を1200万株(発行済み株式総数の5.24%)または150億円とする自社株買いを発表したことも材料視されている。中期経営計画を早期達成し、企業価値の向上を図るためとしている。取得期間は5月12日から来年3月31日まで。

 東京機械製作所<6335>=急騰し年初来高値更新。同社は11日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は125億9000万円から131億3000万円(前期比50.0%増)へ見直したほか、最終損益は7000万円の黒字から3億5000万円の黒字(同51億500万円の赤字)へ修正した。オフセット輪転機事業と保守サービス事業の売り上げが前の期に比べ大幅に増加したほか、子会社のグループ外取引の強化も増収要因となった。また、保守サービス事業の強化や子会社合併などのコスト削減が利益押し上げにつながった。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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