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【市況】ハイテク株やビットコイン関連に関心/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 10日の日経平均は高値圏でのこう着が続きそうである。9日の米国市場は、主要企業の決算のほか、欧州の政治リスクが後退したことが好感される一方で、原油相場の下落が重しとなっていた。NYダウが下落する半面、ナスダックは上昇と、まちまちの展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の19955円。円相場は1ドル113円70銭辺りでの推移に。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行の展開になろう。円相場は一時114円台に乗せる円安基調も支援材料になりそうだ。ただ、節目の2万円接近で利益確定の流れも強まりやすいほか、決算が本格化するなかでは、決算内容を見極めたいとの模様眺めムードが強まりやすいだろう。もっとも、先高観が強まるなかでは押し目買い意欲も強く、下値の堅さが意識されやすい。

 物色の流れとしては、昨日は上げ一服のなか、主力処から中小型に短期資金がシフトする動きがみられていた。本日はシカゴ先物が高いところで2万円を超えていたこともあり、やや主力株主導になりそうである。指数インパクトの大きいファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>の動向が注目される。

 その他、米アップルが終値ベースの過去最高値を更新し、時価総額で米企業として初めて8000億ドル(約91兆円)を上回っており、ハイテク株への刺激材料になろう。また、ここ数日で仮想通貨の価格が高騰するなか、ビットコイン、ブロックチェーンといったテーマ株への関心も強まりそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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