市場ニュース

戻る
 

【注目】前週末2日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ヤマハ <日足> 「株探」多機能チャートより

■明治機械 <6334>  322円 (+80円、+33.1%) ストップ高

 明治機械 <6334> [東証2]が続急騰でストップ高。同社は1日取引終了後に、太陽光発電所ディベロップ事業を6月から開始すると発表。これが材料視されたようだ。この事業は、遊休土地などを購入したうえで、区画ごとに太陽光発電所を建設し、この「土地付き太陽光発電所」を売電による高利回りが見込める投資物件として、一般投資家に分譲販売するもの。同社は18年3月期の太陽光発電所EPC(設計・調達・建設)事業全体で、売上高約40億円(ディベロップ事業20億円、その他EPC事業20億円)、売上総利益10~15%を見込んでいる。

■ヤマハ <7951>  3,630円 (+535円、+17.3%)

 東証1部の上昇率トップ。ヤマハ <7951> が続急騰。同社は1日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は4270億円(前期比4.6%増)、営業利益は485億円(同9.5%増)、最終利益は390億円(同16.5%減)を見込んでいる。楽器事業では、中国でポータブルキーボードなどが好調に推移することが予想されるのに加え、音響機器事業では、業務用音響機器、音響設備工事の販売、ICT(情報通信)機器の拡大が見込まれている。なお、17年3月期連結決算は売上高4082億4800万円(前の期比6.3%減)、営業利益443億200万円(同8.9%増)、最終利益467億1900万円(同43.2%増)だった。

■島精機 <6222>  4,805円 (+700円、+17.1%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。島精機製作所 <6222> が6日続急騰でストップ高。同社は1日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比2.2倍の100億円に伸び、従来予想の80億円を上回って着地。続く18年3月期も前期比49.4%増の150億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期上振れは昨年11月以降の円安進行で為替差損が縮小したことが主因。今期は主力のアジアを中心に生産効率の高いコンピュータ横編機の販売が伸び、16.9%の大幅増収を見込む。前提為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=120円に設定した。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の50円に増配する方針を示したことも支援材料となった。

■GMO-PG <3769>  5,620円 (+700円、+14.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率3位。GMOペイメントゲートウェイ <3769> が急反騰でストップ高。ネット決済事業が好調で収益拡大が加速している。1日取引終了後、17年9月期第2四半期累計の連結決算を発表、売上高99億9200万円(前年同期比74.4%増)、営業利益25億3600万円(同35.0%増)と高い伸びを示したことでこれを好感する買いを呼び込んだ。また、17年9月期通期の連結業績予想については売上高を187億6700万円から203億7000万円(前期比68.2%増)へ大幅上方修正している。

■澁谷工業 <6340>  3,385円 (+375円、+12.5%)

 東証1部の上昇率4位。澁谷工業 <6340> が続急騰。1日、同社が17年6月期の連結経常利益を従来予想の64.5億円→84億円に30.2%上方修正。増益率が5.7%増→37.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。パッケージプラントをはじめ各事業分野で販売が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。原価低減の進展や工場稼働率の向上による採算改善も利益を押し上げる。

■ドリコム <3793>  1,645円 (+146円、+9.7%)

 ドリコム <3793> [東証M]が続急伸。同社は1日、スマホ向けRPG「フルボッコヒーローズX」が600万ダウンロードを突破したと発表。これが買い手掛かりとなったもよう。また、今春に配信を予定しているスマホ向けゴルフゲーム「みんゴル」への期待感なども高まっているようだ。

■三井海洋 <6269>  2,552円 (+208円、+8.9%)

 東証1部の上昇率6位。三井海洋開発 <6269> が急反発。同社は1日取引終了後、17年12月期の第1四半期(1-3月)連結決算を発表。売上高は501億6200万円(前年同期比5.3%減)、営業利益は23億2700万円(同30.8%増)、最終利益は25億4000万円(同27.8%減)だった。第1四半期の営業利益が大幅増益となったのは、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)の建造工事が進捗していることによる。なお、業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高1900億円(前期比17.4%減)、営業利益150億円(同16.8%減)、最終利益180億円(同14.3%減)を見込んでいる。

■セラク <6199>  979円 (+77円、+8.5%)

 セラク <6199> が続急伸。5日・25日移動平均線もゴールデンクロス示現が目前、底離れに追随する買いを呼び込んだ。同社はIT系人材を自社教育し派遣するビジネスを手掛ける。「企業が求める人材不足が浮き彫りとなるなか、スキルが未熟な人材を教育して企業に提供する動きが活発化している」(国内証券)と指摘されている。同社はその時流に乗る関連有力銘柄としてマークが強まったようだ。クラウド分野に経営資源を投入し、農業IoT関連銘柄としても注目度が高く、特に温室内環境遠隔監視システム「みどりクラウド」に対する成長期待が大きい。

■IXナレッジ <9753> [JQ] 338円 (+23円、+7.3%)

 アイエックス・ナレッジ <9753> [JQ]が続急伸し年初来高値を更新した。同社は1日に決算を発表。17年3月期の経常利益(非連結)は前の期比57.5%増の6億3300万円に拡大し、続く18年3月期も前期比14.4%増の7億2400万円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は前の期に発生した不採算案件がなくなったことが大幅増益につながった。今期は情報通信分野でシステム統合に伴う開発や基幹系システム更改における第三者検証業務といった大規模案件の受注獲得に注力する。

■セブン工業 <7896>  164円 (+10円、+6.5%)

 セブン工業 <7896> [東証2]が3日ぶりに急反発。同社が4月28日に発表した18年3月期の単独決算は、売上高140億円(前期比3.6%増)、経常利益3億7000万円(同13.5%増)を見込んでいる。内装建材では、かつて施工性の課題で断念したマンション向けのカウンターについて、改めて品質改善を図ることでこの市場に向けた再チャレンジを行うとともに、集合住宅向けの内装建材の販売拡大に努める。木構造建材では、プレカット、ツーバイフォーパネル、建て方、非住宅分野、国産材活用まで幅広く対応する総合プレカット事業の構築に向けて、事業基盤の強化、拡充を図るとしている。

■遠藤照明 <6932>  1,014円 (+59円、+6.2%)

 東証1部の上昇率10位。遠藤照明 <6932> が続急伸し、連日の年初来高値更新。同社の連結経常利益は、17年3月期に8億4600万円(前の期比60.6%増)と大幅増益を達成したのに続いて、4月28日に発表した18年3月期経常利益も24億円(前期比2.8倍)と2期連続の大幅増益を見込んでいる。今期は、独自性のあるLED照明器具の開発を積極的に推進し、従来の商業施設向けの照明器具販売中心の事業運営からの脱皮を図り、非住宅分野全般の照明器具需要に対応できる事業体制構築を引き続き強力に推進していくとしている。海外では、LED照明器具が導入期から本格的な普及期へ移りつつあることも追い風となる。

■燦HD <9628>  1,731円 (+100円、+6.1%)

 燦ホールディングス <9628> が続急伸。1日、17年3月期の連結経常利益を従来予想の17.2億円→20.6億円に19.8%上方修正。従来の1.3%減益予想から一転して18.3%増益を見込み、一気に2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。同社は葬儀サービスの統括会社で、葬儀専門最大手の公益社などを傘下に持っている。前期は広告宣伝費や修繕費などの支出を抑えたことで採算が大きく改善した。

■Jフロント <3086>  1,653円 (+62円、+3.9%)

 J.フロント リテイリング <3086> が5日ぶり反発。1日の取引終了後に発表した4月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高は前年同月比1.1%増となったことが好感された。美術・宝飾品が対前年マイナスとなったものの、気温の上昇とともに婦人のシャツ、ブラウスなどが動いたことに加え、訪日外国人による化粧品、ラグジュアリーブランドの免税売り上げが伸長したことが寄与したという。

■中部飼 <2053>  1,371円 (+47円、+3.6%)

 中部飼料 <2053> が大幅続伸し、上場来高値更新。2日午後2時ごろ、18年3月期の連結業績予想を発表し、売上高は1745億円(前期比2.0%増)、営業利益は48億円(同0.4%増)、最終利益は35億円(同2.2%増)と、最高益更新を見込むことが好感された。新製品および差別化飼料の開発・製造・販売を推進していく。また、日本ハム <2282> や伊藤忠商事 <8001> との資本・業務提携を生かして売り上げ拡大を図るとしている。なお、17年3月期連結決算は売上高1710億5400万円(前の期比0.5%増)、営業利益47億7800万円(同39.6%増)、最終利益34億2300万円(同31.2%増)だった。

■アンリツ <6754>  915円 (+29円、+3.3%)

 アンリツ <6754> が反発。あらゆるものがネットと接続されるIoT時代の到来で、膨大な通信データ量に対応した次世代通信インフラとして5G(第5世代通信規格)が注目されている。安倍政権では東京オリンピック開催年の2020年には5Gの商用サービスを開始する青写真があり、これにあわせ今夏にも総務省は同周波数帯についてとりまとめる方針が伝わっている。同社は移動体通信用計測器で世界上位の実力を有しており、5G関連の特需を取り込む可能性から注目度が高まっている。4月27日に発表された18年3月期の業績見通しは売上高が910億円(前期比3.8%増)、営業利益は44億円(同3.9%増)を見込んでおり、業績回復局面入りが予想されているが、それ以上に中期的な成長ポテンシャルの高さから、市場ではファンド系資金などの継続的な実需買いを指摘する声もある。

■よみランド <9671>  443円 (+13円、+3.0%)

 よみうりランド <9671> が続伸。1日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→26.2億円に45.6%上方修正。減益率が36.9%減→8.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。競馬場や遊園地で新規施設が稼働したことで売上が計画を上回ったことが寄与。利益率の向上や経費削減に努めたことも利益を押し上げた。

■ポーラHD <4927>  2,708円 (+75円、+2.9%)

 ポーラ・オルビスホールディングス <4927> が続伸。同社は1日に決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比2.6倍の89.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力のPOLAブランドで1月に発売した、しわ改善薬用化粧品「リンクルショット メディカル セラム」の販売が好調だったことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の310億円→335億円に8.1%上方修正。増益率が14.0%増→23.2%増に拡大し、従来の11期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■高島屋 <8233>  1,057円 (+25円、+2.4%)

 高島屋 <8233> が続伸。1日、同社は店頭売上速報を発表。百貨店子会社を含む国内17店舗の4月売上高は前年同月比2.9%増と2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。4月の店頭売上は、引き続き好調な免税売上のほか、株高の影響などによりラグジュアリーブランドを中心とした高額品売上が大きく伸びた。

■三越伊勢丹 <3099>  1,236円 (+26円、+2.2%)

 三越伊勢丹ホールディングス <3099> が反発。1日の取引終了後に発表した4月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の売上高(法人外商を除く)が前年同月比0.1%減とほぼ横ばいで推移しているが、訪日外国人の消費に底入れ感が出てきたとの見方が強く、2日は買われた。首都圏の支店を中心に衣料品の苦戦は続いているものの、先月に引き続き食品や婦人雑貨が好調に推移した。また、化粧品が順調なインバウンドも前年実績を上回った。

■マクロミル <3978>  2,000円 (+39円、+2.0%)

 マーケティングリサーチで国内最大手のマクロミル <3978> が後場上げ幅拡大で上場来高値。同社は1日取引終了後、17年6月期第3四半期累計(16年7月-17年3月)の連結決算を発表。売上収益は273億6500万円(前年同期比9.1%増)、営業利益は58億5300万円(同11.5%増)、最終利益は29億5600万円(同31.0%増)だった。通期予想営業利益に対する第3四半期累計営業利益の進捗率は85.4%に達している。企業のデジタル・メディアへの広告出稿拡大などを追い風に、重点戦略商品であるデジタル・マーケティング商材の拡販が広告代理店およびサービス事業者に対して継続していることに加え、グローバル・リサーチ商材の販売が消費財メーカーを中心に、既存商品のオーダーメイド型商材の販売が通信事業者を中心に、それぞれ大きく伸長した。さらに、利益面では、継続的に実施している外注費の抑制や人件費抑制の施策がそれぞれ奏功し、営業利益を押し上げる形となった。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上収益358億円(前期比10.1%増)、営業利益68億5000万円(同19.5%増)、最終利益37億円(同30.6%増)を見込んでいる。

■松屋 <8237>  989円 (+17円、+1.8%)

 松屋 <8237> が続伸。同社は1日取引終了後に、銀座本店の4月の売上高(速報値)が前年同月比4.0%増になったと発表。2ヵ月連続で前年実績を上回り、3月の伸び率(0.9%増)から拡大したことが好感されたようだ。銀座店は、高価格帯の婦人衣料品でニットやジャケットなどの売り上げが伸びたほか、免税売上高も化粧品を含む消耗品が全体を牽引するかたちで堅調に推移した。

■京セラ <6971>  6,520円 (+108円、+1.7%)

 京セラ <6971> が小幅続伸し年初来高値更新。同社は1日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は1兆5000億円(前期比5.4%増)、営業利益は1200億円(同14.8%増)、最終利益は1050億円(同1.1%増)を見込んでいる。18年3月期は、半導体製造装置やスマホ、自動車向け部品が引き続き堅調と予想されるほか、価格下落で採算が悪化していた太陽光発電関連事業も生産体制の見直しで収益に貢献する見通しで、全事業部門での増収増益を目指す。想定為替レートは1ドル=108円、1ユーロ=115円としている。 なお、17年3月期連結決算は売上高1兆4227億5400万円(前の期比3.8%減)、営業利益1045億4200万円(同12.8%増)、最終利益1038億4300万円(同4.8%減)だった。

■アルプス技研 <4641>  3,690円 (+55円、+1.5%)

 アルプス技研 <4641> 、テクノプロ・ホールディングス <6028> 、夢テクノロジー <2458> 、メイテック <9744> など技術者派遣を手掛ける人材サービス関連株に物色の矛先が向いた。企業の求人需要は一段と高まりをみせており、3月の有効求人倍率は1.45倍とバブル期の1990年11月以来26年4ヵ月ぶりの高水準を記録した。とりわけ、派遣技術者など高スキルを必要とする人材確保が困難を極めており、株式市場でもIT関連や自動車業界、医療分野向けなどの技術者を提供する派遣会社に改めて買いが集まり始めている。

■ダイフク <6383>  2,896円 (+35円、+1.2%)

 ダイフク <6383> が9日続伸で年初来高値を更新。同社はマテリアルハンドリング(生産や物流拠点の搬送)の世界的大手企業。国内外の設備投資拡大が追い風となることから、市場の関心を集めている。ネット通販の急成長で商品の仕分けや搬送など自動化システムへの需要増が見込まれるほか、液晶・半導体工場向けも伸びている。

※2日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均