市場ニュース

戻る
 

【材料】伊藤忠エネクス---17.3期の最終利益は39.3%増で5円増配、LPガス輸入価格の上昇などの影響で大幅増益に

エネクス <日足> 「株探」多機能チャートより

伊藤忠エネクス<8133>は4月28日、2017年3月期(16年4月-17年3月)決算(IFRS)を発表。売上高が前期比4.0%減の1兆289.39億円、営業活動に係る利益が同20.1%増の196.78億円、税引前利益が同28.9%増の193.44億円、当社株主に帰属する当期純利益が同39.3%増の104.05億円となった。

LP ガス輸入価格が上昇した影響を受け、ホームライフ部門における持分法による投資損益が大きく改善したほか、電力・ユーティリティ部門における電力販売量が前期を大幅に上回った。

そのほか、カーライフ部門では、継続する国内の燃料油需要の減少を受けて減収となったものの、損益面では日産大阪販売の寄与等により、前期を若干下回る程度の減益で収まった。エネルギーイノベーション部門では、エネルギー利用の効率化等による構造的な国内石油製品需要の減少傾向に加え、OPECを中心とした産油国の需給調整の変化に伴って原油価格が変動し、国内石油製品市況にも影響した環境下ではあったが、既存取引の拡大および新規取引の獲得や事業ポートフォリオの拡充により増益となった。

なお、同日、同期末の配当予想の修正(増配)を発表し、前回予想の1株当たり13.50円から、5円増配の1株当たり18.50円に修正した。この結果、1株当たりの年間配当金はすでに実施の中間配当金13.50円と合わせて32.00円となり、前期に比べて5円増配となる。

18年3月期通期については、売上高が前期比11.8%増の1兆1500億円、営業活動に関わる利益が同16.2%減の165.00億円、税引前利益が同8.0%減の178.00億円、当社株主に帰属する当期純利益が同0.0%減の104.00億円を計画している。

《TN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均