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【特集】【FISCOソーシャルレポーター】個人ブロガー三竿郁夫氏:「タイからの自動車輸出が加速!」

三菱自 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人ブロガー三竿郁夫氏(ブログ 「IA工房」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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「タイからの自動車輸出が加速!」

今月、三菱自動車<7211>のゴーン会長が、ルノー・日産<7201>アライアンスの重要拠点と位置付けるタイの主力工場ラムチャバンを訪れた。三菱自動車タイランドは、2016年度に30万台を超える自動車をヨーロッパ、北米、アジア各国に輸出し、タイ最大の自動車輸出会社となっている。また、3月三菱自動車は、このタイの子会社から配当金として595億円受領したと発表している。

また、今月、トヨタ<7203>の小寺常務がタイのソムキッド副首相と会談し、ダイハツと組みタイを新興国向け小型車の開発生産拠点とする方針を伝えた。今後最大級の投資を視野に入れている。

世界の自動車輸出の国別ランキングをご存知だろうか?外務省の2014年データによると、フランスが1位、ドイツが2位で、日本が3位。100万台を超えているのは、7カ国で中国もインドもインドネシアも入っていない。

タイの輸出台数は、すでに100万台を超え年々伸びており、2020年には165万台を輸出するとの予測が出ている。そして、その大半が日本メーカーのタイからの輸出なので、日本の製造業を支える大きな柱となっていくことは間違いない。

昨年8月、タイ政府は同国をEVの製造ハブにするべく大きく舵を切ったとBangkokPostは報じている。 自動車産業インフラと部品の裾野産業が集積するタイが日本の自動車産業のアジアの戦略拠点の一つとして中長期的にもまだまだ伸びていきそうだ。

執筆者名:三竿郁夫IA工房代表
ブログ名:「IA工房」

《MT》

 提供:フィスコ

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